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世間に怯えていた

学生の当時、世間を知らないのが怖くて、なんとか就職しなくてはと躍起になっていた。エントリーシートを書きまくり、何十社落ちるのが当たり前という時代だった。

不採用通知が届くたびに凹むのに、これを何十と受け取るのかと暗い気持ちで就活をしていた頃。途中で嫌になって就活を休み、また始めてを繰り返した。そういえば、たまたま出会った同じ就活中の他学生と意気投合して、お茶しながら愚痴った思い出もある。

今なら、世間なんてあやふやなもので、一人ひとりが知っている世界でしか物事を見ていないと思うけれど。学生の時には、世間という皆の共通の「正解」があるように思っていた気がする。分からないから怖い、と不必要に怯えていた。

新卒で就職しないと後が苦しい、という強迫観念に囚われていた。実際苦しかった一番の理由は、その時代のそういう空気だったかもしれない。

世間を知るというよりも、色々なことを経験してみて、自分の知らなかった世界を広げるのがいいと思う。人と話すのも、別の世界を知るきっかけになる。なにより楽しい。

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