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簡単に稼げるほど甘くはない-ワーキングホリデーの現実in Australia-

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「オーストラリアにワーホリに行ったら日本の◯◯倍稼げる」
「時給は日本円3000円以上」

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こんにちは、ジジです。
上記2つの文言は、ワーキングホリデーで聞く良い噂です。
これを聞くと、誰もが夢のような話!と思ってしまいますよね。

前回は私自身が感じた、ワーキングホリデーで得た”光”の部分を書いてみましたが、最近の日本のメディアを見ていると、こんなニュースも出ています。

あれ?時給高いんじゃなかったっけ?簡単に稼げるんじゃないの?
そううまくはいきません…
今回はどちらかというと”闇”の部分、実際に現地で感じた現実や、私がワーキングホリデーをする上で必要だったマインドについてまとめてみました。

①最低時給は日本の2倍以上!けれど・・・

2024年7月から賃金の値上げがあり、現状オーストラリアの最低時給は24.10ドル(日本円で2344円※2024年12月2日、レート97.25円)です。
オーストラリアには、雇用形態が大きく分けると3つあり、

①フルタイム採用(日本の正社員みたいな感じ)
②パートタイム採用(フルタイムより働く時間は短いが、フルタイムと同じように有給休暇や病欠が取れる)
③カジュアル採用(時給が高い代わりに、有給休暇や病欠はなし)

このカジュアル採用については、特に時給が高いです。
私は3か所で働く機会を得たのですが、すべてカジュアル採用。基本時給が平日で30ドル程度、土日だと36-7ドル程度でした。
またこのカジュアル採用、オーストラリアの祝日”Public Holiday"には土日よりもさらにもらえてしまいます。

また仕事とプライベートを両立し、日本のようにがむしゃらに働かなくてもいいというイメージも相まって、高い時給を求めて簡単にワーキングホリデーに来る人が多いように感じます。ただ現実はそう甘くはありません。

・仕事はすぐに見つからない
・語学の壁
・生活費(家賃、食費等)が日本の倍以上することも

私も、最初の仕事を見つけるまでは1ヶ月以上かかりました。
履歴書を送っても送っても返事がなかったり、面接に行っても仕事がゲットできなかったり…
また語学の壁もあります。私が働いていたカフェにも、多くの日本人のワーキングホリデー生が面接に来ていましたが、多くの方が採用担当と意思疎通ができず(例えば「1週間にどれくらい働きたい?」という質問の英語が聞き取れず、全然違う回答をしてしまっていたり)、面接を落とされていたのを目にしました。

また時給が高いということは、その分生活費も高いです。例えばカフェでランチを取ろうものなら、日本で1500円かかるところ、オーストラリアだと3000円くらいかかってしまいます。
家賃も私の例を挙げると、「駅まで歩いて20分、駅からシティまで30分、2ベッドルーム」で日本円で26万円くらいでした。
日本も都市圏だとそれくらいしてしまうところもあるのかもしれませんが、都市圏に住んでいない私からすると、オーストラリア恐るべし…でした。

②実際にいた、こんな日本人🇯🇵

たくさんの日本人が住んでいるメルボルン。
私が接してきた方々は、帰国後も連絡を取り合っていたり、今でもいい関係を築けています。いい出会いがたくさんあったことに、本当に感謝です。
ただそんな中、少し社会人としてどうなの?という方もいたことは事実です。

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私が働いている職場のインスタグラムのDMに、履歴書が。
マネージャーはとりあえず日本人Aさんに面接すると伝え、日程の調整をしていたところ、Aさんより別の所で仕事が決まったので面接はもういいと連絡が。
しばらくしてまたAさんより連絡があり、やっぱり面接をしてほしいと。もう人手は足りていたこともあり、マネージャーは何かあったら連絡すると伝えるも数日後にAさんから連絡が。
その文言が「Hey」から始まり、「返事はまだ?」という感じのもの。
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実際のDMを見てみると、英語がかなり間違っていたこともありますが、それ以上に「Hey」というのに引っかかってしまいました。日本で求人先へメールなどする際、「よ!」みたいなことは決して送らないですよね…?
これを見たAussieは「たぶんAさんはAussieの真似をしたいんじゃない?普通こんなことしないけどね」とひと言…

③まとめ


・自分は外国人だということを肝に銘じる!
・チャンスはありがたく頂く!
・貯金はしっかりして現地に赴く!
(+α 社会人経験があるに越したことはない!)

日本人含めて、たくさんの人が1つの求人に対し列を作っている状況。
オーストラリアの場合、”現地での”経験が最重要視されます。例えばそこまで英語が堪能でない場合は、日本でよほどの経験があったり何かないと、そもそもネイティブスピーカーと同じ土俵に立つことができません。

私はもちろん日本でしか働いたことがないし、英語が話せると言ってもネイティブスピーカーと肩を並べて…というレベルでは全然ない。
なのであまり高望みせず、そんな中たまたまご縁があった日本人とAussieのご夫婦が経営している職場で働く機会を得ました。
職場は正直英語環境でもなかったので、「英語環境じゃないと働く意味がない」と思う人がいるのも事実だと思いますが、私は給料をしっかり頂いて、半年楽しく働くことができました。

また貯金については、あるに越したことはもちろんなし。
逆に貯金がない中行くというのはかなりのチャレンジャーだと私は思います。仕事がすぐ見つかるという確証があれば全然いいと思いますが、そうでない場合はしばらく仕事がなくても生きていけるような基盤を作ってからでないと、恐ろしい…
私は慎重派だし臆病なので、、、貯金を作ってから行きました。

ちなみに+αで書いた「社会人経験」。私の場合は社会人として5年間働いてきて、かつ大学時代も4年間アルバイトですが働いてきました。
高校を卒業してすぐにワーキングホリデーに行く人も多い中で、20代後半で海外に行くというのは、少し遅いけど大丈夫かな?と思う人もいるかもしれません。

私個人としては、社会人経験を積んでから海外に行ってよかったなと思っています。理由は仕事で培ったストレス耐性があるし、ビジネスマナーを知っているから。日本で働いたことのある人は、あくせく働くことのない海外の働き方に憧れたり、また日本だと堅苦しくなってしまうところを、海外だとビジネスシーンでもお客さんや取引先とフランクに話す光景に驚くこともあります。
ただそれでもマナーは大事。日本でしてきた仕事内容が実際に生きたと言うわけではありませんでしたが、違った意味で生きる場面がありました。
もちろんもっと早く行っていたらどうなっていたんだろう…と思ったりもしますが、それぞれに”ベスト”のタイミングがあるのではないかと思います。

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何が言いたかったかというと、「簡単にお金が稼げるほど甘い世界はない」。
それは日本でも海外でもどこでも言えること。
できる準備や心構えはしておきたいですね。
ここまでご覧いただきありがとうございました!

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