たとえ未来から見放されたとしても
豊田真由子さんが、今年日本でオリンピックを決行しなければ、未来永劫オリンピックは日本で開催できないと言っていた。
それなら、それでいいのでは?と私は思った。
未来で他国から見放されようが、今の日本はオリンピックを開催できるような状態ではない。
そしてそれを他国も承知しているはずである。
それにも関わらず、2021年にオリンピックを開催できなかったのは日本のせいだと他国が言うのなら、しなくて良いのではないだろうか?
コロナは誰のせいだろうか?
政府?発端の国?誰のせいだろうか?
誰のせいでもないだろう。
皆、予知することもできなかったし経験のないことだからここまで手こずっているのではないか。
果たして決行する事で得られるものはなんだろうか?
経済効果?(もう十分終わってるけれど)
経済は大切だ。お金が回る事は大切だ。
だがお金を回す人が皆病気なのに、なぜ経済効果が得られると思うのか?
この状況で決行して、「さすが日本!」と
どの国が思うだろうか?
病人は毎日増え、医療従事者たちは寝る間も惜しんで人を助け、皆疲弊しているのに。
オリンピックはそこまでしてしなければいけないのだろうか。
私はもし豊田真由子さんが言うように、未来永劫オリンピックを開催出来なくなったとしても、するべきではないと思う。
私たちは今、未来よりも現実を直視しなければいけないし、未来を語れる余裕はない。
現実を乗り越えずして未来が来るとは思えない。
未来よりも現実は遥かに酷だ。
誰も望まないオリンピックを開催して、選手たちは本気で挑めるのだろうか。
選手たちがこれまで頑張ってきたことは、
今年この場所で披露すべきことなのだろうか?
答えはわからないけれど、確かなのは状況という事実を、オリンピックの本質を見誤ってはいけないということだ。
たとえ、未来永劫オリンピックを開催できない国になったとしても、正しい決断ができる国であってほしいと思う。