~DV彼氏の言いなりの日々⑥~
友達や家族と会おうとしてもDがついてくる。
そのせいで会おうとも思わなくなってきている自分がいました。
その後も高校時代の友達が関東旅行を計画してくれましたが、それも行くな。二人で生きていくのに金使うことばっかりするな。と罵られ、泣く泣く断りました。
友達がSNSで楽しそうにしているのを見てはつらくて辛くて。
友達は手紙とともにいけなかった私にお土産を郵送してくれました。
優しさとこんな大切な友達とももう会えないのかなと思うと涙が止まりませんでした。
そんな中、並行して就職活動をしていました。
Dから
土日休み
残業なし
9-18時
の仕事という制限があったため、応募できる職業があまりなく困っていましたが、運よくすぐに私の仕事が決まりました。
事務のお仕事で給料は高くありませんが、専門学校中退の19歳で何も経験のない私を採用してくれました。素直にありがたかったです。
Dはというと、受けても受けても落ちる。
パソコンも使えない、資格も何もない、専門中退の19歳。
なのに、就業条件に贅沢ばかり言います。給料は何円以上、残業はしたくない、数字を使う仕事はいやだ、等々。
Dの仕事は決まらないまま私は仕事を開始しました。
やっと一人の時間ができると安堵しました。
ですが、この状況はDの異常行動をエスカレートさせました。
私が仕事に行っている間、Dは一人になるため、仕事の面接でもない限り私の会社の近くにずっといるのです。
昼休みはDに会いに行かなければなりません。一緒にお昼ご飯を食べなければならないのです。
新しく入った会社でお昼は職場の人とお話しをして関係性を築きたいのにそれができず、同僚からは距離を置かれました。会社にも居場所がありませんでした。
更に、朝は会社の入り口までDが送ってきて、帰りは定時になると会社の前でDが待っています。
Dはこうして会社の人ととかかわる時間も制限してきました。
そんなある日また事件が起きます。
Dの仕事がなかなか決まらず、焦りからかDが怒ることが増えました。
仕事に行く前些細なことから喧嘩をした私とD。会社まで送っては来ましたが、ほぼ話すこともなく、Dを無視した私は「行ってきます」を言わず会社に入りました。昼休み携帯を見ると案の定、恐ろしいほどのLINEが来ていました。
そういう行動にも疲れていた私はそれも無視して、昼食を一緒に食べるという決まりを破りお昼も会社から出ませんでした。LINEは止まることなく来続けます。一言、『そうやって連続で送ってくるとこも本当に嫌。』と返信しその後も無視し続け、午後の仕事に取り掛かりました。
午後の仕事が始まってすぐ、同僚から声をかけられました。
「たままさん、Dさんと言う方から電話が入ってます」
冷や汗が出ました。
私「要件を聞いていただけますか?」
同「親戚が亡くなってすぐ実家に帰らなければならないので連絡を取りたいとのことです。」
。。。嘘だな。。。すぐわかりました。
私「会議中なので携帯で後ほど連絡すると言っていただけますか?」
といい、電話を切ってもらいました。とうとう、会社にまで電話してくるようになったか…さらに私のDに対する恐怖が大きくなりました。
会社に迷惑をかけるわけにはいかないので、連絡を返そう…そう思ったのですが、本当に会議中だったため、さらに1時間ほど連絡を返せませんでした。
すると、会社で割とフランクに話してくれている男性の上司に呼ばれました。
「たまま、今入口の前、お前の彼氏うろうろしてるよ。大丈夫?お前の彼氏がいつも会社の前にいるの皆知ってるし、心配してるよ。」
と言われました。
あぁ、みんな知ってたんだ。そして、会社の入り口の中にまで入ってきていることに驚き、焦りました。すぐにトイレに行きLINEを返しました。
連絡返すから、会社には迷惑かけるようなことしないで。と伝え、定時になりDと帰りました。
帰り道私は、会社にまで迷惑をかけるような行動をしたことを心の底から怒りました。あなたのために学校辞めて、仕事を見つけて働いてるのに働けなくなったらどうするの?本当にやめて。嘘までついて会社に電話してくるなんてありえない。と。
Dは、「たままが連絡返さないのが悪い。普通にたままを心配しての行動だよ」と。この人はもしかしたら精神の病なのではないかと思いました。