~DV彼氏の言いなりの日々⑤~

それ以降、友達と遊ぶことはなくなりました。
私には地元から一緒に北海道に行った友達が2人いました。
月に一度“地元会”というのを開催して、3人で近況を話したりしていましたが、もちろんそれもDに反対されるので、理由をつけていかなくなりました。

そんな時、今度は姉からこんな連絡が…

「今度北海道で〇〇(アイドル)のライブあるから行くから泊めてよ!そしてたままも一緒にライブ行こうよ」

素直に行きたいし、泊めてあげたいと思いました。
小さいころは喧嘩ばかりの姉妹でしたが、大人になり一緒にアイドルのライブに行ったり、姉が関東で一人暮らしをしているときは姉のところに一人で遊びに行ったりととても仲良し姉妹でした。

Dにこのことを言うともちろんダメ。
家に泊まるならもちろんDも一緒。ライブ?ダメ。ライブの間、俺どうするの?がまた始まりました。

今回は私も必死に抵抗しました。それでもだめ。私の家の鍵を離さず脅してきます。ダメって言っても行くから。と。

今回も姉に言えないまま、とうとう姉の来る日が来ました。

本当になんでこうなるんだろう…もう本当につらかった。
姉と楽しみたいのにどこまでもついてきます。
もちろん姉は私との時間を楽しみにしていたので、どういうこと?状態。
私は笑ってごまかすしかできませんでした。

更に、ライブのチケットは売れと言い出すD。
「俺ら今バイトの状態でライブのチケット1万円は無駄すぎるでしょ。金食い虫。」と。

もともと会場まで一緒に行って、チケットはバラバラでとっていたので入口で解散して終演後合流するという予定でした。その間何とかDにはどこかで待ってもらう予定でした。
ですが、金食い虫と言われて私はチケットも売ってしまいました。

姉は私とライブに行きライブ後にこうだったよね~と話すのを楽しみにしていましたが、私は行っていないので、話を合わせるだけ。
つらかった。姉といつもみたいに誰々のあの話面白かったよね~とか話したかった。

結局、姉とDと私と一言も話さずに私の家にいて、姉と居酒屋に行く予定にもDが着いてきて(姉には私がDを連れていきたいって言えとDに言われている)、ライブも行かず姉が楽しんでいる間もDの横にいた私。

姉妹の時間も奪われました。

姉から帰った後に、母からLINEが来ました。
「お姉ちゃん、半泣きで帰ってきたよ。社会人になって自分の少ない給料を使ってあなた(たまま)に会いに行ったのに、あなた(たまま)は彼氏彼氏とばっかり言って本当につまらなかった。最悪だった。たままに会いに行ったのに」

続けて姉からもLINEが来ました。
「今回はあなたにがっかりさせられました。親しき中にも礼儀あり。彼氏彼氏となるのもいいけど、あなたとの時間を楽しみにしていた人の心も考えられる余裕を持った大人になってほしいです。もうあなたのところに泊まりたいって言わないから安心して。」

私はLINEを見ながら大号泣しました。
私だって本当はそうしたくなかった。私だってお姉ちゃんと楽しく遊んで楽しくライブに行きたかった。

姉や母を悲しませてしまった罪悪感、家族からは彼氏にぞっこんで周りが見えていないと思われていること、大事な家族に見放される…という恐怖も沸いてきて、本当に頭がおかしくなりそうになりました。

私はこのLINEをDに見せました。
あなたの行動は私の大切な家族にこんな思いをさせていること、そして、あなたの行動で私が呆れられて困っていることをわかってほしかったんです。

ですが、LINEを見たDはこう言いました。
「たままの親もお姉ちゃんも先生だから、頭かたいよね。いかにも先生って感じの口調でめっちゃいやだわ~。俺の親ならこういう言い方しないわ。」

私のほんの少し残っていた心が粉々に散りなくなりました。
家族のことを悪く言われたこと、Dの心には何も響いていないこと。

家族、友達との時間を奪われ、Dといるしか私に残された道はないと感じるようになってしまいました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?