日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ、シリーズ『神の御住まい(幕屋)』4. 門、入口、垂れ幕(「わたしは門です」④
日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ、
シリーズ『神の御住まい(幕屋)』
4. 門、入口、垂れ幕(「わたしは門です」④
『“神に召された一人の偉大な指導者”が誕生すると、奴隷状況にあった一つの民族が解放されて、神の使命に生きる偉大な民族と変わりゆきます。その最初の選びがイスラエル民族にありました』。
神に出会い神の力に加持されたカリスマ的指導者、神の人、モーセの秘密力こそホレブの山での神と顔と顔を合わせての出会いの経験でした。
後に出エジプトしたイスラエルの民はこのモーセを指導者として40年間の荒野生活を通ってきたことはこれまでで学びました。
このイスラエルを導くモーセが常に神と顔と顔を合わせて交わっていた霊的な磁場が幕屋の中の最奥部(神の至聖所)です。
幕屋の学びを続けて参ります。
あなたはまた十枚の幕をもって幕屋を造らなければならない。すなわち亜麻の撚糸、青糸、紫糸、緋糸で幕を作り、巧みなわざをもって、それにケルビムを織り出さなければならない。
出エジプト記26章1節
③「緋色」
緋は完全な人として来られたイェシュアの王としての栄光を象徴しています。
「緋色」を意味するヘブル語は二つあります。
それは「トーラアット」(תוֹלַעַת)と「シャーニー」(שָׁנִי)です。
『緋』
ちなみに、イザヤ書に「たとい、あなたがたの罪が緋のように赤くても、雪のように白くなる。たとい、紅のように赤くても、羊の毛のようになる。」(1:18~20)とありますが、「緋」と訳された「シャーニー」(שָׁנִי)は二度染めした真っ赤な色(血の色)です。
『紅』
また「紅」と訳されたことば「トーレーアー」(תּוֹלֵעָה)はえんじ虫の一種の昆虫で、雌が産む赤い物質を含んだ卵を染料に用いるときに「トーラット・シャーニー」(תוֹלַעַת שָׁנִי)と呼ばれます(出25:4/26:1, 31, 36/27:16など)。
実際の色は紫に近い深紅のようです。この色は贖罪的意味を持った栄光の王の色です。
●青色が天の象徴的な色であったように、緋色は地上を象徴する華麗な色です。イェシュアが「野のゆり」を見なさいと言ったその「野のゆり」は、ヘブル語の「シューシャン」(שׁוּשַן)の複数形で、その花の色は緋色です。
●また、イェシュアは「最後のアダム」と言われます。土から造った最初の「アダム」の意味は「赤い土」という意味です。
④「亜麻布の(白)色」
イェシュアが何の汚れもない義なるお方であることを象徴しています。
「撚り糸で織られた亜麻布」は、古代、エジプト人だけが「漂白された上等の亜麻布」を作っていたようです。
それは今日でも複製することのできないほどに、上等で繊細なものであったようです。
●出エジプト記の中に少なくとも24回ある「青色、紫色、緋色」という色の順序は、決して変わることはありません(亜麻布の白は最初に来たり、最後に来たりします)。
これらの色はイェシュアを表しています。マタイはこのイェシュアの名を「インマヌエル」と呼ばれるとしました。
なぜなら、「インマヌエル」とは、「神が人とともにおられる」という意味だからです。
まさに、それを象徴しているのが、三つの門(入口)の幕に織り出された四つの色(青、紫、緋、白)なのです。