シリーズ「霊の中に生きる」 No.5、人の霊(6)③
●聖書の最高の教えは『霊の中に生きる』ことです。
(3) 御霊へと
第一段階
神のご計画によれば、神のすべてを人に分与するための第一段階は、御父が御子の中に自らを置いたことです。
つまり御父が御子の中に具体化したことです。
御父の中にあるものはことごとく御子の中にあります。
第二段階
第二段階はその御子が人の姿へと受肉したことです。
第三段階
御子の一連の出来事を通して第三段階がもたらされます。つまり、復活によって「いのちを与える御霊」となって私たちの霊の中に入ることができたのです。
このことによって、神(の霊、いのちを与える御霊)と人(の霊)がミングリングするということが成就したのです。
つまり「神と人とがともに住む」ことが実現したのです。このことはすでにイェシュアが最後の晩餐のときに、弟子たちに語っておられました。
【新改訳2017】
ヨハネの福音書 14章16節
そしてわたしが父にお願いすると、父はもう一人の助け主をお与えくださり、その助け主がいつまでも、あなたがたとともにいるようにしてくださいます。
この「もう一人の助け主」は「あなたがたとともにおられ、またあなたがたのうちにおられるようになるのです」(17節)と言っています。
いつまで「あなたがたとともにおられ、あなたがたのうちにおられる」かと言えば、「永遠に」です。
「もう一人の助け主」は「御霊」(聖霊)のことですが、イェシュアは「わたしたちはその人のところに来て、その人とともに住みます」(ヨハネ14:23)とも言っています。
つまり、ここでの「わたしたち」とは「御父と御子」のことです。
私たちの霊の中に「いのちを与える御霊」が入ったということは、御父も御子も同時に入ったことを意味しているのです。
これは三一の神が、御子イェシュアの一連の出来事を通して一つの霊(「主は御霊です」Ⅱコリント3:17)となって、私たちの中に入ることができたことを意味しているのです。
このようにして、神ご自身がそのすべてを人に分与するというご計画が実現したのです。
パウロはそのことを「すべてのものが神(御父)から発し、神(御子)によって成り、神(御霊)に至る」と言い換えたのです。
パウロはヘブル的修辞法(パラレリズム)の達人です。そして、このことを受け入れることが聖書のいう「信仰」なのです。
今や、三一の神が「一つの霊」として私たちの中に、しかも最も内側におられるのです。
そこは幕屋の至聖所であり、シークレット・プレイス(Secret Place)です。
ですから、私たちは「霊の中に生きる」ことを学ばなくてはならないのです。「霊の中に生きる」ときに、神のすべてが私たちの中に分け与えられるのです。
三一の神が私たちの霊の中で霊的な内なるいのちとなります。神が私たちを新しく造るために最初になされたのは、人の霊の回復なのです。
それによって私たちの心とからだを新しくするというのが、神のご計画なのです。
ですから、今や私たちは「霊の中に生きる」ということに集中しなければならないのです。
エゼキエル章36章25節〜36章27節
わたしは清い水をあなたがたに注いで、すべての汚れから清め、またあなたがたを、すべての偶像から清める。
わたしは新しい心をあなたがたに与え、新しい霊をあなたがたの内に授け、あなたがたの肉から、石の心を除いて、肉の心を与える。
わたしはまたわが霊をあなたがたのうちに置いて、わが定めに歩ませ、わがおきてを守ってこれを行わせる。
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