シリーズ「霊の中に生きる」 No.4人の霊(4)②


「モーセ五書と預言書と諸書」

人の霊(4) - 牧師の書斎

聖書の最高の教えは、
「霊の中で生きる」ことです。

これから「霊の中で聖書を読む」ということがどういうことであるかを訓練したいと思います。

ユダヤ教聖典(タナフ)

以下の聖書箇所を読んで、聖霊がそこで指し示そうとしていることを見つけ出してください。

答えが当ったとか間違ったとかで一喜一憂しないようにしましょう。なぜなら、御霊の示すことに信仰をもって従うことができるかどうかが大切だからです。

五千人の給食のしるし

【新改訳2017】

ヨハネの福音書6章1~14節

1 その後、イエスはガリラヤの湖、すなわち、ティベリアの湖の向こう岸に行かれた。

2 大勢の群衆がイエスについて行った。イエスが病人たちになさっていたしるしを見たからであった。

3 イエスは山に登り、弟子たちとともにそこに座られた。

4 ユダヤ人の祭りである過越が近づいていた。

5 イエスは目を上げて、大勢の群衆がご自分の方に来るのを見て、ピリポに言われた。

「どこからパンを買って来て、この人たちに食べさせようか。」

6 イエスがこう言われたのは、ピリポを試すためであり、ご自分が何をしようとしているのかを、知っておられた。

7 ピリポはイエスに答えた。「一人ひとりが少しずつ取るにしても、二百デナリのパンでは足りません。」

8 弟子の一人、シモン・ペテロの兄弟アンデレがイエスにっ言った。

9 「ここに、大麦のパン五つと、魚二匹を持っている少年がいます。でも、こんなに大勢の人々では、それが何になるでしょう。」

10 イエスは言われた。「人々を座らせなさい。」

その場所には草がたくさんあったので、男たちは座った。その数はおよそ五千人であった。

11 そうして、イエスはパンを取り、感謝の祈りをささげてから、座っている人たちに分け与えられた。

魚も同じようにして、彼らが望むだけ与えられた。

12 彼らが十分食べたとき、イエスは弟子たちに言われた。

“「一つも無駄にならないように、余ったパン切れを集めなさい。」”

13 そこで彼らが集めると、大麦のパン五つを食べて余ったパン切れで、十二のかごがいっぱいになった。

14 人々はイエスがなさったしるしを見て、「まことにこの方こそ、世に来られるはずの預言者だ」と言った。


『魂を癒すユダヤの旋律』


1. 「五つのパンと二匹の魚」

=「モーセ五書と預言書と諸書」

五つのパンと二匹の魚で五千人の人々が養われたという話です。

これはキリストを証しする「しるし」です。

しるしそのものが、「霊であり、いのち」をもたらすのです。イェシュアの言動のすべては、例外なく「御国」に関するものです。

「たましい」(心)で読むなら、「五つのパンと二匹の魚」は一人の少年が持っていたわずかな食べ物としか思えません。

ところが「霊」で読むなら、あることを指し示していることが分かるのです。

タナフ(ユダヤ教聖典)の内容


●ズバリ、「五つのパンと二匹の魚」が指し示しているのは、「モーセ五書と預言書と諸書」のことです。

ユダヤ教では聖書を「タナフ」と言います。内容はキリスト教の旧約聖書ですが、構成が異なります。

キリスト教の旧約聖書は四つの区分

①モーセ五書(創世記~申命記)

②歴史書(ヨシュア記~エステル書)

③聖文書(ヨブ記~雅歌)

④預言書(イザヤ書~マラキ書)〕です。

ところが、タナフは三つの区分、

①モーセ五書

②預言書(ヨシュア記~マラキ書)

③聖文書(詩篇など) 〕から成っています。

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