「老いゆけよ、我と共に』今日の学びR、ブラウニングの「ラビ、ベン、エズラに寄せて」

「老いゆけよ、我と共に』今日の学び

R、ブラウニングの「ラビ、ベン、エズラに寄せて」

第20連 『義と善と無限なるもの』
p302より

思えば、イエス、キリストの御生涯も、次から次に伝道をして旅を続けられました。
「人の子には枕する処なし」とおっしゃって、地上の席を温める暇もなく、至るところで愛を注いで生きてゆかれました。

 老いては、正義と善と無限なるもの(神)に対して、一点の曇りもなき透徹した確信と絶対の畏敬とを持つに至るべきです。

暗雲が閉ざすとも、
必ず晴れるを疑わず
正義が敗れるとも、
不義が勝ち誇るなどと
夢想だにせず

(『アソランドへのエピローグ』)

と言って、いつも胸を張って前進したのが、詩人ブラウニングでした。

またベン、エズラの抵抗の生涯がそれでした。
また私たちの生涯もかくあらねばならないと思います。

手島郁郎著

ロバート、ブラウニング(1812.5/7〜1889.12/2)

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