シリーズ「霊の中に生きる」 No.4人の霊(4)⑥
シリーズ「霊の中に生きる」 No.4
人の霊(4)⑥
●聖書の最高の教えは、
「霊の中で生きる」ことです。
「川のかたわら、その岸のこなたかなたに、食物となる各種の木が育つ。その葉は枯れず、その実は絶えず、月ごとに新しい実がなる。これはその水が聖所から流れ出るからである。その実は食用に供せられ、その葉は薬となる」。
エゼキエル書47.12
(1)
豊穣の地
その地は「良い地」であって、エジプトと違って谷間や山があり、こんこんと湧き出る水の流れと泉と深い淵があります。
神の豊かさを表わす無尽蔵の象徴は「泉」です。イェシュアはこのシンボルをよく使いました。
「わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠のいのちへの水が湧き出ます。」。
(ヨハネ4:14)
「泉」は自分の心を満たすだけでなく、自分から溢れ、流れ出て、人にも分かち与えることのできるものです。ですからイェシュアは「決して渇くことがない」と言われたのです。
イスラエルの民がエジプトにいたときには、エジプトは山や谷がありませんから、水は川から汲んで自分たちのところに運ばなければなりませんでした。
しかし、カナンの地は山あり、谷ありですから、水を運んで来なくとも流れて来る地なのです。
しかも湧き出る水の流れと泉と深い淵によって地は潤され、小麦、大麦、ぶどう、いちじく、ざくろ、オリーブ油と蜜があり、多くの実を結ぶ収穫豊かな地です。
何一つ不足のない豊かなものが保障されている地です。
またその地は「鉄」や「銅」など多くの隠れた宝を掘り出すことのできる豊かな地でもあります。
その地はキリストそのものを啓示しています。