シリーズ「霊の中に生きる」 No.14人の魂(2)
シリーズ「霊の中に生きる」 No.14
人の魂(2)
新しくされたキリストの思い
●聖書の最高の教えは『霊の中に生きる』ことです。
私たちが霊を働かせて、イェシュアの語られることばをそのまま信じることで、その信仰は実体化するのです。
シリーズ「霊の中に生きる」の第14回目です。
今回から「人のたましい」について扱います。
今日はその第2回目です。
1. 「たましい」の中の「知性・思い・考え」
今回は、「たましい」の中にある「知」の部分、すなわち「知性・思い・考え」にのみ注目したいと思います。
イェシュアも「たましい」のこの部分について注意を促しています。
【新改訳2017】ルカの福音書12章22~31節
22
それからイエスは弟子たちに言われた。「ですから、わたしはあなたがたに言います。何を食べようかと、いのちのことで心配したり、何を着ようかと、からだのことで心配したりするのはやめなさい。
23
いのちは食べ物以上のもの、からだは着る物以上のものだからです。
24
烏のことを“よく考えなさい”。種蒔きもせず、刈り入れもせず、納屋も倉もありません。それでも、神は養っていてくださいます。あなたがたには、その鳥よりも、どんなに大きな価値があることでしょう。
25
あなたがたのうちだれが、心配したからといって、少しでも自分のいのちを延ばすことができるでしょうか。
26
こんな小さなことさえできないのなら、なぜほかのことまで心配するのですか。
27
草花がどのようにして育つのか、『よく考えなさい”。働きもせず、紡ぎもしません。しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも装ってはいませんでした。
28
今日は野にあって、明日は炉に投げ込まれる草さえ、神はこのように装ってくださるのなら、あなたがたには、どんなに良くしてくださることでしょう。信仰の薄い人たちよ。
29
何を食べたらよいか、何を飲んだらよいかと、心配するのをやめ、気をもむのをやめなさい。
30
これらのものはすべて、この世の異邦人が切に求めているものです。これらのものがあなたがたに必要であることは、あなたがたの父が知っておられます。
31
むしろ、あなたがたは御国を求めなさい。そうすれば、これらのものはそれに加えて与えられます。
ここでイェシュアが強調しておられることは、24節と27節にある「よく考えなさい」ということばです。
これは「たましい」における「知」の領域のことばです。
「知」の領域はとても重要です。
なぜなら、サタンはこの領域に覆いをかけ、私たちを不安にさせ、気をもませるようにしているからです。
しかしイェシュアは、「何を食べたらよいか、何を飲んだらよいかと、心配するのをやめ、気をもむのをやめなさい。これらのものはすべて、この世の異邦人が切に求めているものです。
これらのものがあなたがたに必要であることは、あなたがたの父が知っておられます」と語っています。
イェシュアの語ることばは「霊であり、いのち」です。
私たちが霊を働かせて、イェシュアの語られることばをそのまま信じることで、その信仰は実体化するのです。
「神は・・してくださるのなら、あなたがた(=弟子たち)には、どんなに良くしてくださることでしょう」と言っています。
要は、イェシュアのことばをあるがままに霊の中で信じることが、「ゾーエー」のいのちを得ることにつながるのですが、そのときにイェシュアは「よく考えなさい」と言って、たましいの「知」に訴えかけているのです。
「いのちを与える御霊」は、イェシュアの語られることばを信じるようにと絶えず促します。
それを信じて従うことが「ゾーエー」(ζωή)の「いのち」につながるからです。
「プシケー」(ψυχή)である生来の「いのち」に生きるのか、それとも「ゾーエー」の「いのち」に生きるのか、その霊的な戦いが絶えず迫られていることになります。
それは神とサタンとの戦いが私たちの「思い」の中で絶えずなされているからです。この戦いを、パウロは「肉の思い」と「霊の思い」と表現しています。
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