シリーズ『日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ』第一章②

シリーズ『日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ』第一章②

『出エジプト記』に読む神のご計画
 第一章 その②

ヨセフを知らない新しいエジプトの王による苦役 - 牧師の書斎

https://youtu.be/TmprCNY_YVo

【聖書箇所】出エジプト記 1章

1:1

イスラエルの子等のエジプトに至りし者の名は左のごとし衆人各その家族をたづさへてヤコブとともに至れり

1:2

すなはちルベン、シメオン、レビ、ユダ、

1:3

イツサカル、ゼブルン、ベニヤミン、

1:4

ダン、ナフタリ、ガド、アセルなり

1:5

ヤコブの腰より出たる者は都合七十人ヨセフはすでにエジプトにありき

1:6

ヨセフとその諸の兄弟および當世の人みな死たり

1:7

イスラエルの子孫饒く子を生み彌増殖え甚だしく大に強くなりて國に滿るにいたれり

はじめに

ミズラッハ(光は東方より)
  • 出エジプト記第1章は、出エジプト記の中心人物であるモーセが神からの召命を受けて、イスラエルの民をエジプトから救い出す80年ほど前までの背景について記しています。

1. おびただしく増え広がったイスラエルの民

ヨセフが生きていたときに、エジプトに移り住み、そこで寄留したヤコブの家族70人がやがておびただしい数になっていきます。

7節には「イスラエル人は多産だったので、おびただしくふえ、すこぶる強くなり、その地は彼らで満ちた」とあります。

この7節には5つの動詞があります。

(1) 「多くの子を産む」を意味する「ファーラー」(פָרָה)
(2) 「群がる」を意味する「シャーラツ」(שָׁרַץ)
(3) 「増える」を意味する「ラーヴァー」(רָבָה)
(4) 「強くなる」を意味する「アーツァム」(עָצַם)
(5) その結果、地は「満ちた」を意味する「マーレー」(מָלֵא)


神が天と地を創造されたおりに、またノアの洪水によってリセットされた後に、生きものたち、および人間を祝福して「生めよ、ふえよ。・・満ちよ(満たせ)」と仰せられましたが、その「生めよ、ふえよ・・満ちよ」が、

「ファーラー」(פָרָה)、

「ラーヴァー」(רָבָה)、

「マーレー」(מָלֵא)の命令形です。

1章7節の岩波訳はこれら5つの動詞がたたみかける様子を「イスラエルの子らは、多く産んで、ひしめき、増えて、非常に強大になり、(ついに)その地は彼らで満ちた。」と訳しています。

アブラハム、イサク、ヤコブに対しても、神は「わたしは、あなたの子孫をおびただしくふやす」と約束されました。

(創世記17:6/26:24/28:14)

そしてヤコブがエジプトで滞在した17年の間に、多くの子を産み、非常に増えたのです。

ヤコブの子孫がエジプトの寄留地で数を増したのは、神が彼らを祝福されたからでした。

ちなみに、詩篇105:23~24にも「ヤコブはハムの地に寄留した。主はその民を大いにふやし(פָרָה)、彼らの敵よりも強くされた(עָצַם)。」と記されていますが、それは彼らをやがてご自身の民とするためであったのです。

つまり、神の王国(キングダム)の建設者たちです。


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