『日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ』
『日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ』
シリーズ『出エジプト記』に読む
神のご計画 第一章 ①
主(ヱホバ)はその民を荒野の地に見出だし 獣のほえる荒地で遇ひ 環りかこみて之をいたはり 眼の珠のごとくにこれを護りたまへり 。
鷲がその巣雛を喚び起し その子の上に舞いかけり、その羽を展て彼らを乗せ、その翼の上にこれを負うように、
主(ヱホバ)は只独りにて かれを導かれて、
他の神々は、あずあらなかった。
申命記32.10〜32.12
1
「あなたがたはわたしにとって祭司の王国、聖なる国民となる。」
(出 19:6)p101
「出エジプト記」は、神に選ばれたひとつの家族が、ヨセフの死後、エジプトにおいて400年間にわたって奴隷となりつつも膨大な数の大家族(400~600万人とも言われる)として膨れ上がります。神がその人々をそこから救い出されるのがこの「出エジプト」物語です。
奴隷の身から自由な身となったこの大家族が、合意の上で、神の民となる契約を神と結びます。神は彼らにご自分の民(神の王国の民)となるためにふさわしい規範としての(神と人、人と人とのかかわりを規定する)律法を授けました。それは、彼らが「祭司の王国、聖なる国民となるため」でした。
神の与えた律法は彼らのすべての生活の領域に及んでいますが、それは他の国とは全く異なる神の法であり、神の御支配(統治)が彼らを通してあかしされるためのものでした。
「創世記」はいわば、この「出エジプト記」に見られるひとつの家族が神の民として成立するプロセスの、プロローグ的な位置にあります。
モーセ五書(トーラー)の中心は、この「出エジプト」の出来事によって、神がこの地上に神の支配(The kingdom of God)を打ち建てようとされたことです。このストーリーをゆっくり味わっていきたいと思います。