日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ、シリーズ『神の御住まい(幕屋)』4. 門、入口、垂れ幕(「わたしは門です」)①
日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ、
シリーズ『神の御住まい(幕屋)』
4. 門、入口、垂れ幕(「わたしは門です」)①
『“神に召された一人の偉大な指導者”が誕生すると、奴隷状況にあった一つの民族が解放されて、神の使命に生きる偉大な民族と変わりゆきます。その最初の選びがイスラエル民族にありました』。
神に出会い神の力に加持されたカリスマ的指導者、神の人、モーセの秘密力こそホレブの山での神と顔と顔を合わせての出会いの経験でした。
後に出エジプトしたイスラエルの民はこのモーセを指導者として40年間の荒野生活を通ってきたことはこれまでで学びました。
このイスラエルを導くモーセが常に神と顔と顔を合わせて交わっていた霊的な磁場が幕屋の中の最奥部(神の至聖所)です。
幕屋の学びを続けて参ります。
4. 門、入口、垂れ幕(「わたしは門です」) ①
【聖書箇所】出エジプト記26章36節、27章16, 18、38章18節
幕屋について学ぶ時に大切なことは、「なぜ」と問いかけることです。
幕屋は天における神の住まいの「影」であり、「本体」を啓示しています。
すべて(材料、寸法、比率、色)がひとつひとつ意味を持っているのです。
ですから、これは何を象徴しているのかと問いかけることが重要なのです。
これはイェシュアが御国のことをたとえで語られたことと同様です。
イェシュアが「たとえ」を用いて語られたのは、人々に分かりやすく語るためではありません。
人々がたとえを聞いて、「その意味は何ですか」と問いかけない限り、その意味は隠れたままなのです。
そこで、三つの門が意味することは何かを問いかけてみましょう。
さらに、大庭に入る門(幕)がなぜ東側にあるか、門の幅の比率が入って行く順に2対1対1となっているのはなぜか、と問いかけ続けながら、その意味について考えてみたいと思います。
1. 三つの門の幕の材料と模様と柱の位置
(1) 幕屋の用語
下図の三つの幕のうち、神の民が神を礼拝するために最初に通る門の幕(A)と祭司が入ることのできる聖所の幕(B)は同じ語彙です。
それは「マーサーフ」(מָסָךְ)です。
しかし聖所と大祭司が年に一度しか入ることのできない至聖所とを仕切っている「垂れ幕」(C)には「パーローヘット」(פָּרֹכֶת)という語彙が使われています。
この垂れ幕には「ケルビム」(「ケルヴィーム」כְּרֻבִים)の模様が刺繍されています。
大庭に入る門の幕と聖所に入る幕が同じ語彙であるということは、おそらく幕の模様が同じであると考えられます。
●今日、いろいろな幕屋のレプリカが造られており、インターネットでもそれを見ることができますが、使われている素材は同じであったとしても、その模様はみな異なっています。