シリーズ「霊の中に生きる」 No.10人の霊(10)②
シリーズ「霊の中に生きる」 No.10
人の霊(10)②
●聖書の最高の教えは『霊の中に生きる』ことです。
シリーズ「霊によって生きる」の第十回目です。
今回も「人の霊」について扱います。
今日はその第2回目です。
1. 人の霊の中での御霊の奥義的な務め
「最後のアダム」であるイェシュアの地における奥義的務めは今も継続されています。
その務めは死から復活されたイェシュアが、「いのちを与える御霊」となって人の霊の中に内住されたことによるものです。
聖書に「最初の人アダムは生きたものとなった」と書いてあるとおりである。しかし最後のアダムは命を与える霊となった。
1コリント 15.45
そう言って、彼らに息を吹きかけて仰せになった、「聖霊を受けよ。 」
ヨハネ伝20,22
神は彼らに、異邦人の受くべきこの奥義が、いかに栄光に富んだものであるかを、知らせようとされたのである。この奥義は、あなたがたのうちにいますキリストであり、栄光の望みである。
コロサイ書1.27
特に、人の霊の中におられるキリストは奥義(コロ1:27)であることをパウロは語っています。
「いのちを与える御霊」は御霊ご自身でもあり、またキリストの霊、御父の霊でもあります。
なぜなら、神の本質は霊だからです。
すべてを含む霊が人の霊の中に入って人にいのちを与えるために、神の一連の出来事がすべて必要だったのです。
そのうちの一つが欠けても、人を新しく創造することはできなかったのです。
いのちを与える御霊が人の霊とミングリングすることで、私たちが神の子であることを証しすることができるのです。
御霊みずから、わたしたちの霊と共に、わたしたちが神の子であることをあかしして下さる。
ローマ8:16
また“ここからが大切な事柄なのです”が、人の霊の中におられる御霊ご自身が“ことばにならないうめきをもって”、神のみこころにしたがってとりなしていてくださっているという事実です。
このとりなしの目的は何なのでしょうか。それは、人を「御子のかたちと同じ姿に」(ローマ8:29)造り変えるためなのです。
【新改訳2017】ローマ人の手紙8章26~29節
↓
26
同じように御霊も、弱い私たちを助けてくださいます。私たちは、何をどう祈ったらよいか分からないのですが、御霊ご自身が、ことばにならない切なるうめきをもって、とりなしてくださるのです。
27
人間の心を探る方は、御霊の思いが何であるかを知っておられます。なぜなら、御霊は神のみこころにしたがって、聖徒たちのためにとりなしてくださるからです。
28
神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。
29
神は、あらかじめ知っている人たちを、御子のかたちと同じ姿にあらかじめ定められたのです。
それは、多くの兄弟たちの中で御子が長子となるためです。
こうして私たちの内なる霊は『生命を与える霊』とミングリングされてキリストの御姿に似る者と新創造(変貌化体、メタモルフェ)されていくのです。
主なる神はこれらの骨にこう言われる、見よ、わたしはあなたがたのうちに息を入れて、あなたがたを生かす。
わたしはあなたがたの上に筋を与え、肉を生じさせ、皮でおおい、あなたがたのうちに息を与えて生かす。そこであなたがたはわたしが主であることを悟る」。
エゼキエル書37.5〜37.6