シリーズ「霊の中に生きる」 No.5、人の霊(6)④
シリーズ「霊の中に生きる」 No.5、
人の霊(6)④
●聖書の最高の教えは『霊の中に生きる』ことです。
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2.「人の霊」についての聖書の記述
この「人の霊」の存在について、私は長い間知りませんでした。教えられてこなかったからです。
あるいは、この世の神であるサタンが思いを暗くさせていたのかもしれません。
しかし、20世紀の偉大な霊的指導者であるウオッチマン・二ーを通して、聖書の中にそれが書き記されていることを教えられたのです。
これは私に対する神の導きがあったと思っています。
二ーの後継者であるウイットネス・リーもこのことを教えていますが、それはそもそも聖書の中に記されているのです。
にもかかわらず、長い間、キリスト教の歴史の中で見失われてきたのです。
それを回復しようとする流れが歴史の中に途切れることなくあったにもかかわらず、サタンによって覆われていたと言えます。
先ずは、「人の霊」の存在について、使徒パウロが明白に述べている箇所を見てみたいと思います。
A パウロの場合
(1)
【新改訳2017】
Ⅱテモテの手紙 4章22節
主があなたの霊とともにいてくださいますように。恵みがあなたがたとともにありますように。
(2)
【新改訳2017】
ピリピ人への手紙 4章23節
主イエス・キリストの恵みが、あなたがたの霊とともにありますように。
(3)
【新改訳2017】
ガラテヤ人への手紙 6章18節
兄弟たち。私たちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたの霊とともにありますように。
アーメン。
(4)
【新改訳2017】
ピレモンへの手紙1章25節
主イエス・キリストの恵みが、あなたがたの霊とともにありますように。
これらはすべてパウロの手紙の最後に書かれているのです。
それはパウロが宛先の人々に「人の霊」の存在を忘れないように書いたものだと考えられないでしょうか。
神との交わり、神の恵みも、すべては人の霊の中で受け取られるからです。
この事実を忘れないための表示だと考えられます。このような結びの言葉を、私たちの手紙やメールでどれだけ使ったことがあることでしょうか。
もし一度もないとしたら、その人は「人の霊」の存在の重要性について聞いたことがないと言えるのです。
(5)
【新改訳2017】
ローマ人への手紙8章16節
御霊ご自身が、私たちの霊とともに、私たちが神の子どもであることを証ししてくださいます。
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「御霊」と「人の霊」のミングリング
ここでは、「御霊」と「人の霊」がともに、つまりミングリングされて神の子どもであることを証しすることが記されています。
単なる御霊だけでなく、「人の霊」も共同して働いていることが分かります。
「御霊」と「人の霊」が異なる存在であることが理解できます。
“人の霊は御霊を受け入れる唯一の場所なのです。”
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これを悟ることが重要です。
(6)
【新改訳2017】
ローマ人への手紙1章9節
私が御子の福音を伝えつつ心から仕えている神が証ししてくださることですが、私は絶えずあなたがたのことを思い、、、
ここで「心から」と訳されている部分は、原文では「私の霊の中で」(ἐν τῷ πνεύματί μου)とあります。パウロは「私の霊」、つまり「人の霊」を意識して使っているのです。