日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ 。シリーズ『出エジプト記』に読む神のご計画 13. 水とパンという「生存の保障」④

日本の残されし民より未来の全人類
(選ばれし民)へ 。

シリーズ『出エジプト記』に読む神のご計画 

13. 水とパンという「生存の保障」④

生存の保障 - 牧師の書斎

2023.10.1~8 The 2nd Celebrate Sukkot
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出エジプト記 15章22節~17章7節

『“神に召された一人の偉大な指導者”が誕生すると、奴隷状況にあった一つの民族が解放されて、神の使命に生きる偉大な民族と変わりゆきます。その最初の選びがイスラエル民族にありました』。

今回は「13. 水とパンという「生存の保障」」④について学びます。

水の問題です。

水は生命の根源です。先ず王(為政者)にとって解決しなければならない問題は、ご自身の民への水の供給です。これは霊的な意味においても同様です。

では、

2. マサ(メリバ)での出来事

【新改訳改訂第3版】
出エジプト記17章1~7節


1

イスラエル人の全会衆は、【主】の命により、シンの荒野から旅立ち、旅を重ねて、レフィディムで宿営した。そこには民の飲む水がなかった。


2

それで、民はモーセと争い、「私たちに飲む水を下さい」と言った。モーセは彼らに、「あなたがたはなぜ私と争うのですか。なぜ【主】を試みるのですか」と言った。


3

民はその所で水に渇いた。それで民はモーセにつぶやいて言った。「いったい、なぜ私たちをエジプトから連れ上ったのですか。私や、子どもたちや、家畜を、渇きで死なせるためですか。」


4

そこでモーセは【主】に叫んで言った。「私はこの民をどうすればよいのでしょう。もう少しで私を石で打ち殺そうとしています。」


5

【主】はモーセに仰せられた。「民の前を通り、イスラエルの長老たちを幾人か連れ、あなたがナイルを打ったあの杖を手に取って出て行け。


6

さあ、わたしはあそこのホレブの岩の上で、あなたの前に立とう。あなたがその岩を打つと、岩から水が出る。民はそれを飲もう。」そこでモーセはイスラエルの長老たちの目の前で、そのとおりにした。


水の問題は、荒野を旅するイスラエルの民にとって常にモーセとの争いを引き起こしました。

エリムから出た民はレフィディムでも主を試みました(出17:1~7)。

ここではホレブの岩を杖で打つことで、岩から水が出る主は言われました。

この出来事にある「岩」について、使徒パウロは「キリスト」のことだと理解しまし

10:3

みな同じ霊の食物を食べ、


10:4

みな同じ霊の飲み物を飲んだ。すなわち、彼らについてきた霊の岩から飲んだのであるが、この岩はキリストにほかならない。

(Ⅰコリント103〜4)口語訳

40年後のツィンの荒野でも、イスラエルの民は主を試みたのです(民20:2~13/27:14)。

ちなみに、「つぶやいた」と訳される「ルーン」(לוּן)は出エジプト記と民数記の特愛用語です。

出エジプト記では、15:24/16/2,2,7,7,8/17:3などに、民数記では、14:2, 27, 29, 36/16:11/17:5どに使われていますが、「すべて指導者に対して不平を言うこと」(それは同時に指導者を立てた神に対して不平を言うこと)を意味しています。

「水」の問題はいつもあったようです。

17章1~7節では、水の問題でモーセが石で打ち殺されそうになりました。

それほどに民たちの「つぶやき」は根の深い問題だったのです。

民たちの「つぶやき」によって、40年間の放浪の旅を余儀なくされ、結果的には第一世代の者たちは約束の地に入ることはできませんでした。

さらにはモーセを感情的に怒らせてしまったため、彼を約束の地に足を踏めなくさせてしまったのです。

荒野の旅路の最初の出来事である「マラでのつぶやき」に対して、神はモーセを通して「苦い水」を「甘い水」に変えられました。

そして、イスラエルの民は旅を続けてエリムに着くのですが、そこは何と12の水の泉と70本のなつめやしの木があったのです。

神ははじめから民をそこへ導こうとしておられたのです。

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