スウェーデン編 アスプルンド「森の墓地」
スウェーデン2日目は、朝からストックホルム郊外にある「森の墓地」へ向かいました。
静かな世界遺産「瞑想の木立」
まるで絵本の世界観が広がる風景と、突き抜けるほどの晴天。思わず、「生きていることの大切さ」をふと感じずにいられなかった。
ここは、森の葬祭場であるけれど、日本人の私がこれまで抱く「葬祭」とは全くかけ離れた「何か」がここには確かにありました。
亡くなった人を弔う場所であり、宗教的儀式を行う場所、これまでの経験では悲しい以外の感情は何も感じられなかったけれど、ここは違う。
その時感じたのは、「人生って素晴らしい」「この人生を生き抜きたい」、そんな感謝の気持ちやこれからの展望を心の中でつぶやいていました。
大切な人との別れは壮絶な悲しみがつきものですが、でもそれ以前に、その人がどういう人生を歩み、そして終えたのか。そこに敬意を示し、全うした人生を讃える思考になれば、悲しみの度合いが少し違った良い方向に進むのではないか。そんなことを考えたり。そして同時に、今一緒に旅をしている友人、日本で帰りを待ってくれている家族や友人に感謝する想いが溢れました。
人は必ず死んでしまう。だから、その与えられた時間を少しでも自分の描く夢に近づけ、叶えて、そして限りなく歩んでいきたい。そう思いながら、アスプルンド「森の墓地」を静かに散策しました。
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