熊本県宇城市三角港で建築めぐり「海のピラミッド」
国道266号を天草方面に走ると目に飛び込んでくる、三角形の巨大な巻貝のような建物。
ゆっくり見学したことがなかったので、今回初めて建物見学して来ました。
1990年に完成した「海のピラミッド」は、島原と三角を結ぶフェリーターミナルとして活用され、フェリーは2006年8月まで運航していました。
二重螺旋のスロープを登って建物頂上を目指しました。
圧巻の螺旋構造は吸い込まれそうな程のダイナミックさでした。円錐頂部のトップライトは、自然光を導入し、夜間は逆に発光して、コンクリートのフレームを照らすそう。
直径34m、高さ25mの円錐型を往路は外部を、復路は内部を歩くと建物の構造が感覚として伝わりやすく、体験として記憶に刻まれました。
連続を意図しているような1Fフロアのタイルがとても可愛らしい。
三角駅から誘うように設けられた円弧型キャノピーは、2016年に完成しており、海の眺望を遮ることなく海のピラミッドまでの快適な道のりを支えているように見えました。
■三角港フェリーターミナル(海のピラミッド)
設計:葉祥栄
■三角港キャノピー
設計:ネイ&パートナーズジャパン