いくつになっても特別なクリスマスケーキ
フリーランスで大活躍されているデザイナーのKさんから素敵なお仕事に声をかけていただきました。
長崎を本店に持つ九州の人々にとってはとても身近で親しみのある洋菓子屋「赤い風船」。今回、赤い風船の2019クリスマスケーキパンフレットの制作に携わらせていただきました。
https://www.akaifusen.com/item/brand/event/
ノスタルジックでファンタジーな世界。昔から老若男女に愛されるケーキであることを思い描きながら文章を考えました。ふと頭に浮かんだのは私が小学生の頃、祖父が街中のケーキ屋さんで苺たっぷりのシンプルなクリスマスケーキを抱えて帰ってきて、母の手料理がいつもよりちょっとよそ行きバージョンになり、子どもシャンパンなんかも用意された食卓。きっと当時の日本人が想うクリスマスの形がそれぞれの家庭にあったのだと思います。
本場のクリスマスの意味もよく理解していないけれど、でも当時の日本人の家庭にとってクリスマスはお正月とはまた違った少し色気のあるイベントであったのでは無いかな?と思います。シャイな日本人が少しだけ艶っぽく、おしゃれに気取れる1日。ちゃぶ台に洋食、ケーキ、ワインが並んだとしてもそこには、クリスマスという1日を家族で楽しく過ごそうという特別感、ワクワク感が潜んでいるからこそ、大人になってもあの頃の思い出は色濃く残ってるいるんだと思いました。
子どもながらに、きっと大人になったら毎日がクリスマスのような食事をしたりするのかな?こんな食卓が毎日続くといいなとか、そんなおセンチな気分にだって浸ったのかも。それが嬉しくて、早く大人になってこういう世界観をもっと見たい!と思ったりしたのかな?と当時の自分に聞いてみたい。
華やかで煌びやかなクリスマスより、私はしっぽりノスタルジーなクリスマスが今でも好きです。
改めて、素敵なお仕事に関わることができた喜びに感謝して。
今年のクリスマスケーキは赤い風船をいただきます!
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