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「出産もキャリアの一部」というキレイごとで、何とか自分を保っています


「妊娠」と「出産」で女性のキャリアは、止まる

そう思っていた私が、

出産もキャリアの一部なんだ

「働く」=キャリアではないんじゃないか?
育児だって、立派なキャリアになるんじゃない?

と思うようになった経緯をまとめました。


心身共に疲弊した社会人2年目

「自分の人生のハンドルを握る人を増やしたい」
「自分の人生を生きる人を増やしたい」

そんな想いで、学生支援に突っ走った社会人2年目。


大学職員として、キャリア支援、イベント運営、授業やガイダンス作り
たくさん仕事をもらいながら、自分の意志が強すぎて納得いかないことを消化しきれず、人生で初めて心身ともに疲弊した1年間。


学生時代から、
「自立するために、とにかく成長したい」と
成長自体を目的にしちゃっていた私が、社会人2年目に突然の妊娠。

我が子の命は嬉しい一方で、多少は会社に期待してもらいながらのできごとだったので、

”キャリアを一旦中断するんだ‥”という焦りや

”またみんなに迷惑をかけてしまう‥”という申し訳なさ

など、いろんな想いがありました。


経験したことのない終わりの見えない苦しみ

そんな中で、日に日につらさを増す悪阻。

・電車の一駅の移動も耐えられない
・ゼリー以外の食べ物を受け付けない
・1日10回以上トイレに駆け込む

生きた心地がしない壮絶な3カ月。
点滴を打ちながら仕事をして、10キロ弱痩せました。

終わりの見えないこんなにつらい苦しみは、初めての経験でした。


私を支えたもの


敷かれたレールにのり、他人の人生を生きるのではなく、自分の人生を生きる人を増やしたい

そんなことを言っている私が、
我が子の人生どころか、自分の人生さえ楽しめない状態になったとき、

心の支えになったのは、

夫であり、
家族であり、
大切な友人であり、
自分自身でした。

コロナの期間も相まって、自分にとって本当に大切なものに気が付きました。

そんな中でも、学生時代から立ち止ることなく進み続け、
心身ともに疲弊している私に、

”この子が、一旦お休みをくれたんだ”と思うことで自分を保てるようになりました。



出産を通じて学んだこと

妊娠・出産・産後の子育てを通じて得たものは、計り知れません。
2つだけ書き残してみようと思います。

▼自分をまるっと許すこと


ずっと、”頑張らない自分”を許すことができませんでした
頑張る自分、努力できる自分しか、認められませんでした。

だから、社会人2年目、
山積する仕事の量に質が追いついていかないこと、くらいつけない自分に、がっかりしました。失望しました。

そして、十分頑張っていた自分に、ずっとずっと
「頑張れ!まだできる!まだまだできるぞ!」って言い続けていました。

娘を生んだことで、生きているだけで、こんなにも価値があるということを知りました。
もしかして、ありのままの自分で、いいんじゃないか‥?
今この瞬間、目の前の小さな人にも、
家族にも、友人にも、こんなにも愛されているじゃないかと。

頑張ることは好きだけど、気持ちがいいけれど、
頑張らない自分も、頑張れない自分もいていい。

生きているだけで、ちゃんと価値があるってこと、
それまでの頑張れなかった自分と、努力しない人と自分を許すことができるようになりました


▼環境に期待しないこと


悪阻の中、妊娠マークをみて見ぬふりをして座っている人に、
「お願いだ、座らせてくれ~~」と思ったことがありました。

夫に、「私はこんなに苦しいのに、なんで男だけ、食べ物も、飲み会も、キャリアも、何もかも変わらない生活をしているんだ~~」と思ったことがありました。

ちっぽけなことに見えるけど、当時の私の視野はとんでもなく狭くて。

相手にも、いろんな事情があるということはわかっていても、なにか期待をしてしまっている自分がいる。


夫に、会社に、世の中に、他人や自分の環境に、
期待することが自分を苦しめているということを知りました。

誰も裏切ってない。
自分自身の価値観を押し付けて、
勝手に期待しているのは、自分自身だということ


変えられるのは、自分と未来しかない、という意味の真実を知りました。

「出産もキャリアの一部」だ


”キャリアを一旦中断するんだ‥”

”結局女性だけ、我慢をしている”直接そうは言わないけれど、心の奥でそう思っている自分は確かにいて、

それが元で、夫に理不尽なことを言ってしまったことがありました。

でも、立ち止まって振り返ってみたら、
出産を通して学んだこと、気が付いたことにあふれていて、

めちゃくちゃ視点も増えていました。


「いち若者」としかとらえられなかった世の中の事象を、

「いち国民」として、
「いち市民」として、
「いち女性」として、
「いち親」として、
「いち子」として、

いろんな視点でとらえるようになりました。


下手したら、社会人生活2年間より気づきの多い時間だったと思います。

だから、その気づきをちゃんと自分のものにして、
キャリアの一部にしちゃえばいいじゃん!

比較的早くママになった自分が感じたことを、ちゃんと自分のものにすればいい。

自分の人生にちゃんと向き合っていれば、”キャリアが止まる”なんてことはないじゃないか?

ここに書いたことは、自分の勝手な解釈で、キレイごとかもしれません。
違う意見も、視点も、もちろんあると思います。


キレイごとで、自分を保つ

無理やりにでも意味付けしないと自分を保っていられないときがあります。
そんなことばかりかもしれません。笑

逆に、そのキレイごとが、自分を苦しめているときもあります。
そのことに気が付かせてくれるのは、

夫であり、
友人であり、
娘であり、
自分自身。

それに気が付いたときは、またアップデートしていけばいい


妊娠・出産が、女性だけが得られるこの期間が、私を成長させてくれました。まぁ、これもキレイごと。笑
キレイごとだけど、本当にそう思うんです。

3日に1回は、「なんで~~~や~~~」と感情がぐぁんぐあんに動くことがあります。

でも、毎日の日記や最近始めたこのnoteで、整理して、意味付けをしていくことで、なんとか自分を保っています。

変わることを恐れず、

自分の本音にしっかり耳を傾け、

自分の立ち位置をしっかりみながら、

今の興味に一旦走ってみること。

それでいいんじゃないかな~。

それだけで、人生の時間は満たされる(いや、むしろ足りないくらい)ような気がします。


今日も、私らしく進んでいきましょ〜〜


▼頑張れなかった自分を、ちゃんと許そうと、文字にしてみました。






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