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キャリコン必読書!「共感的な傾聴」とリフレクションの実践


「何だよ‥キャリコン試験前に読みたかった‥」と口にせずにはいられませんでした。

リフレクション(内省)とは、自分の内面を客観的、批判的に振り返ることです。経済産業省の「人生100年時代の社会人基礎力」としても重視されており、注目を集めています。

なぜ私がこの本を「キャリアコンサルタント試験前に読みたかった‥」と思ったのか?それは、リフレクションが信頼関係構築の鍵となる真の「共感」を考える上で必須なスキルだからです。


信頼関係構築に必須な「共感する」傾聴とは?

ロジャースの来談者中心療法にもあるように、傾聴する上で「共感する」ということはとっても大切です。気を付けたいのは、相手の考えや気持ちに対して評価・判断を加えないということ

熊平さんのこの文章がぐさーーーーっと突き刺さりました‥

"あくまでも、相手の考えを、その背景を含めて正しく理解することがゴールです。最も避けるべきことは、自分の解釈だけで相手の考えを理解したつもりになり、自分の解釈を頼りに判断を下すことです。"

思い出したくもないですが、試験中の私は、自分の経験と価値観に基づいて”自分で解釈し”、勝手に結論づけてしまっていました。
いざ本番を迎えると「無意識の偏見」が出てくる出てくる‥私の場合はポジティブな偏見で、”相手に寄り添うこと・労うこと”に注力しすぎてしまいました。(撃沈)


自分の解釈を加えるはNG

では、”自分の解釈で聴く”とはどういうことでしょうか?
それは、相手の「意見」を理解するために自分の「経験」と「価値観」をあてはめ自分の解釈を加えながら理解しようとすることです。例えばこんな感じ。

CL:「この挑戦には意味がないと思います」
CC:「この挑戦から逃げたいのかな?人生に無駄なことなんてないのにな‥自分もそんなことがあったけど、我慢した先に成長があったな‥!」

まさに、CC自身の自分の解釈です。

認知の4点セットで聴く

では、何を確認するべきなのか?それは認知の4点セットです。
この本の中では、「意見」「経験」「感情」「価値観」を認知の4点セットと呼んでいます。先ほどの例で言うと、こんな感じ。

意見:「この挑戦には意味がないと思います。」
経験:「チームの中には既にこの挑戦をした○○さんがいて、彼が進めていってくれます。彼が自らやってくれるので、私の挑戦にはなりません。」
感情:残念、悔しい
価値観:挑戦を通して成長したい

実際には、「この挑戦を通して成長したい」と思っていることが明らかになりました。自分の解釈で結論付けることが、いかに危険かが分かります。


「共感する」傾聴、どうやってやるの?

実際の面談場面でも、キャリアコンサルタントの試験でも、実際の「意見」=主訴に対して、背景にある「経験」やそこに伴う「感情」、そこから見えてくるCLの「価値観」を引き出すことが重要です。

”意見に対して感情をきくこと”や”感情のワードを拾うこと”は講習の中で習うと思います。例えば、こんな感じ!

・『昇進できないから、転職を考えている』という「意見」に対して、『それを受けて、どんな風に感じましたか?』と「感情」をきくこと。
・『悔しかった』という「感情」のワードに対して、『悔しかったことについて、もう少しお聞かせいただけますか?』と深堀りをすること。


▼「価値観」の引き出し方

では、実際に「価値観」はどうやってきくの?ということで、ここからはキャリコンで学んできた知識と合わせて紹介します。
結論から言うと、「感情」のワードを拾ってオープンクエスチョンをするということが一番自然な聴き方です。

「負の感情」だった場合:その感情に対して、どんな価値観が満たされていないと感じるか?「悔しいということについて、もう少しお聞かせいただけますか?」問うてみる。
「正の感情」だった場合:もう一歩掘り下げて、その感情からどんな価値観を大切にしているのか?「どんなことを大切にされているのですか?」「意識していることはありますか?」と問うてみる。


▼「経験」の聞き方

自然と経験についてお話してもらえるといいのですが、そうでない場合の質問の仕方について書いていきます。※キャリアコンサルタントの試験では、CLの設定に対して必ず「経験談」が用意されているそうです。

・CLの意見や主張に対して、「覚えていれば、そのように思い始めたエピソードをきかせてもらえますか?」と問うてみる。
・「感情」のワードがでてきたら、「思い出せる中で、具体的にどんなときにそのように感じましたか?」と問うてみる。
→「覚えていれば」「思い出せる中で」と冒頭につけることで、経験を検索してくれる効果があります。

いかに「感情」のワードや気持ちを逃してはいけないかが分かりますね‥


ロープレや経験値を重ねる意味

私は、試験前のロープレを一度もしませんでした。育休中で頭が回っていないのにも関わらず、ぶっつけ本番の挑戦をしました(無謀)

私たちは過去の経験に基づく判断基準を、様々な場面で無意識に使っています。ロープレ等をして経験を重ねることの意味は、『この人はこうに違いない』というような「無意識の偏見」をもっている自分に気が付くということです。こうしてメタ認知することで、CCからみたCLの課題を見立てることができるようになるんだと思いました。


リフレクションをするということ

今回は、『傾聴』という切り口でまとめましたが、リフレクション(内省)、そして認知の4点セットは、いろんな場面で応用できます。

この本(リフレクション(REFLECTION) 自分とチームの成長を加速させる内省の技術キャリコン試験だけでなく、商談、部下育成、プライベートでも理解しておくべきこと満載の内容でした。
リフレクション(内省力)があると「自分を幸せにしてあげられる力」なんだなぁと感じます。学生支援のコンテンツに活かしていこう!


ワークをもらえる特権もあって、それがとっても参考になったのでぜひ読んでみてください!


※現役大学職員でワーママの私から見る「大学のリアル」について赤裸々にまとめていますので良かったら~!


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