2月2日の節分、万博、閏年、狂う年

おはようさん。

いよいよ2月。
というても、もう7日や。1週間経ってしもてる。もうどうしようもない。

節分も終えて本式に2025年が始まった印象。
本来は3日が節分のところ、今年は2日が節分であった。4年に1回のペースでやって来るらしい。ちなみに今年はうるう年ではない。万博はあるけど。ビバ万博。知らんけど。

昔々あるところに、俺はうるう年のことを、くるう年、つまり狂う年やと思ておったそうな。4年に1回、暦と地球の回転との間に狂いが生じる。だから狂う年。人間のリズムとの整合性をとるため、4年に1回調整をする必要がある。そのため、2月が1日多くなったり、1日が25時間になってみたり、1分が61秒になり申したりする。人間が狂ってしまわぬよう、あえて人工的な狂いを起こして平静を保つのだ。なんかこう言うてると、どうも自分が自分で陰謀論を盛んに唱えているような気持ちになってきた。決してそうではないので、どうか最後まで読んでほしい。行かないでくれ。最後まで読んで、スキのハートマークをプッシュしてほしい。頼む!行かないでくれっ!

ナギ少年は考えた。
狂いを起こす以上、狂う年には人間の生活リズムに何らかの影響がもたらされるはずであると。
なんや1日増えて調子狂うのぉ、なんやよう分からんなってもてるから、今日は奮発してステーキでも食い行こか! とか。
あかん! 1日増えよった分、なんや分からんなってイライラしてけつかる、もう何もかんも終わりじゃ、離婚じゃ離婚! とか。
人が狂って何かがおかしくなってしまうのが狂う年ちゃうかと、ナギ少年は考えたのである。なんとも愛らしいエピソードである。

でもそんなことはない。知っている。
1日増えたからといって得した気分にもならない。はぁ。ポテトチップスなら、今だけ限定! 増量中!! とか書いたあったらすかさずお得感に目が眩んで手を伸ばしてしまうのだが、そんなことはない。むしろ1日増えた分、うわぁ、仕事せんなならんやんけ、なんで新たに搾取される日が1日増えなあかんねん、ぼけっ。となる。なんだか、むなしくなる。昔やったら増えた1日をもう少しはエンジョイできたんだろうか。いや、そんなことはない(反語)。

2月29日は不安だった。奇妙に増量された1日が不気味だった。24時間はどんなに祈っても、嘆いても増えはせんかったのに、突如増える24時間分の奇妙さといったらなかった。それは今も変わらない。29日という一種の禁忌に踏み込むような気ィすらする。だいいち、なんで2月だけ28日やねん。それが、もはや奇妙でならへん。

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