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【エッセイ】今年最初の新月に

 まいど。ナギです。

 今日は令和6年最初の新月だそうだ。
 そう月の話。そう、あの夜の空に浮かんでるやさしいイエローのムーン。
 昔の人からすると新月は月が消えてしまうから、死を連想したり不吉だと感じたりもしたようだ。けれど新月は満月に向かう新たなスタートと解釈することもできる。何もないところからだんだん満ちていって、凛としつつもぽってりと明るい満月を経て、どんどん欠けてなくなってしまう。その様子は盛者必衰の象徴のようでもある。

 新月から満月に向かっていくにつれて、月のパワーはどんどん高まっていくらしい。月のパワーとかエネルギーとか言うと、妙なスピリチュアルかと敬遠されるかもしれないが、別に距離を取るようないかがわしいものではない。あなたに信じさせようとか、高価なペンダントを売ろうとかそんなことはありません。
 僕は占いとかスピリチュアルとかの目に見えない類のものを信じている。鰯の頭も信心から。そんな感じ。占いでダメだよと言われたことをあえてしようとはしないし、良いと言われれば気分がいい。そんな感じで月のパワーも自分勝手に信じている。まぁ今年最初の新月だし、初詣に行くくらいの感覚で信じてみようと思う。

 新月から満月までのおよそ15日間は月からのパワーが強くなる。というより満ちていく月のパワーの恩恵を受けられる。だからこの期間に何か事を始めると、月からの恩恵を受けてうまくいきやすくなるということだ。そうだ。その真偽の程は置いといて、せっかくなら今日から満月の間までに何かやってみるのはどうだろうかということだ。月のパワーを実際どのように受けられるのかは定かではないが、新しい事を始めるにあたってささやかでも何かに後押ししてもらえるなら、してもらわない手はない。どうせ初めから目に見えない恩恵などないと言うのなら、棚からぼたもち的に受けられたらラッキーくらいに考えて、ちょっと気にしてみるというのは良いように思えるのだ。そんな態度で恩恵が受けられるんかとも思わないでもないが、それくらいがちょうど良い。それに生活の中に月の満ち欠けを感じるっていうのは、どこか豊かな感じがしないだろうか。

 そもそも何かを始めるってとてもパワーがいる。新年に目標は立てるけれども、それを実行に移そうとすると重い腰が上がらないというのはよくあることだ。どんなにやりたいことでも、どんなに環境が整っていても、一歩を踏み出すきっかけがなければ前には進めない。こんなことを書いてる僕だって、新年立てた目標に向かって進めないでいる一人なんだ。

 そのきっかけに月の満ち欠けがあって良いんじゃないか。
 月ってなんだかカッコいいし。
 スピ系とか揶揄せずに、今夜は空を見上げてごらんよ。

 あ、今日は新月だった。


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