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札幌近郊各地に現れる怪文章「ノンフィクション図書情報」の謎

怪文章・ノンフィクション図書情報との出会い

夏なので、不思議な話題を。

札幌に暮らし始めてすこしたったある日のこと。
自宅前をボケッ〜っと外を歩いていると電柱に小さな張り紙がはられているのを見た。
張り紙だとか、看板だとか、道路に落ちているチラシだとかをいちいち読んでしまう僕は、わざわざ足を止めてその上を読んでみた。

遠くから見えると新聞の切り抜きのように見えるその張り紙は、新聞の見出しや画像のコラージュと、手書きの文章によって構成されているものだった。

文章を読むと…もう記憶が定かではないのでうろ覚えなのだが、要約すると「人間が強欲な性格を改めなければ地球は滅びる。昨今の天変地異はそれらの警告である。宇宙人がこれらの情報を教えてくれた」的なオカルト文章だったと思う。

この時が僕とノンフィクション図書情報のファーストコンタクトである。
(もっとも、当時この怪文章は「ノンフィクション図書情報」を名乗っていなかった。「ノンフィクション図書情報」というタイトルが登場するのは僕が知る限りだと2017年辺りの、最近のはなしである)
ああ、さすが、札幌みたいな大都会にはこういう張り紙をわざわざ作って貼り歩いている人がいるのか…くらいにしか当時は思っていなかった。

二度と見るとこは無いと思ったこの張り紙だが、札幌での生活を続けているうちに何度も何度も目にすることになった。
僕は次第にこの張り紙の事が気になるようになり、可能な場合はスマホで張り紙を撮影して保存する癖がついていった。
怪しいもの好きの友人に聞いたり、ネットで調べたりしても情報が乗ってなくてモヤモヤするので今回noteにその情報を掲載することにした。
私も見たことがある!とかコメント来たら嬉しいな。

ノンフィクション図書情報の特徴

・レイアウトのフォーマット
レイアウトが新聞っぽい。見出しや写真は新聞や週刊誌からの切り抜きで、文章本文はボールペンなどによる手書きのパターンが多い。字は結構綺麗。
毎回白黒。カラーのやつは見たことがない。

・内容
オカルト。神・宇宙人・天変地位・人工地震・ポールシフト・最後の審判・臨死体験辺りのエピソードが多い。
だいたいの場合「道徳的な生活をしないと天変地異が起きて人類が滅亡するよ」という内容に終始している。

・貼られている範囲
意外と広い。北は地下鉄北24条駅近辺、南は澄川地区、西は手稲、東はなんと札幌を通り越して江別市野幌近辺で見たことがある。
範囲の広さを考えるとグループで貼っている説もあると思う。

先週街を歩いていて気づいたのだけれど円山はこの張り紙が比較的多い気がする。
特に南3条西24丁目辺りから南に数ブロックは、電柱1本ごとに貼られている箇所があったりしてちょっと異常。…円山に何かあるのだろうか?

私の所有しているノンフィクション図書情報

以下が、私がデータとして保存しているノンフィクション図書情報です。
スマホの買い替え時期に結構な数のデータを消失しているのが悔やまれる。

画像1

↑2014年12月1日に撮影したノンフィクション図書情報。
初遭遇。
この当時は「図書情報」というタイトルだったのだろうか。
内容は、ネッド・ドハティ著・「臨死―天国からの電話」という書籍からの引用を交えたエピソード。
画像が見にくいので要約すると、

世界中で戦争やテロが起きてエライことになる。特に中国がヤバいことをやらかす。
続いてポールシフトが起きたり地震やら噴火やらの天変地異が起き、アメリカの東西海岸に大津波が来たりする(エスケープ・フロム・L.A.みたい)
でも、全人類がこれまでの傲慢な生き方をやめたらこんなことにはならないから反省してね。

という話である。
最後には

いい街づくり委員会
小銭ボランティア
小銭に困っている方、自由にお取り下さい。
雨や凍結ですべる路面タイルを禁止すべき!!
アスファルトのほうが安全。

とあるが、前半の世界の崩壊の話とスケールが違いすぎてちょっとホッコリする。

画像2

↑2016年7月3日、琴似周辺で見つけたもの。
現世で不平不満を言っていると死後地獄に落ちるよ、という事が書かれている。

画像3

↑2016年9月に発見したもの。場所はちょっと覚えていない。

画像4

↑2017年9月に円山で発見したもの。
ここまで文章量が多いのは珍しい。

画像5

↑2018年11月28日、出勤中に札幌ファクトリー近辺で見つけたもの。
同じ年の9月に起きた、北海道胆振東部地震ネタ。
結構時事ネタが多い。

画像6

↑2019年8月4日円山付近で撮影。
前述した、南3条西24丁目辺りに大量に貼られていたものの一つ。
この記事のダイジェスト版が電柱一本一本にはられていた。

今後もノンフィクション図書情報を追い続けます。

誰が何の目的でこのような張り紙をするのか、全く謎なノンフィクション図書情報。

最近では僕にとってちょっとした生活のスパイスになっていて、電柱に張り紙が貼られているのを見ると、「もしかして!」とドキドキするようになってしまった…大抵はサラ金の張り紙とかなんだけど。

「次にあの張り紙に出会えるのはいつだろう…」
遠距離恋愛中のような気分にかられるが、出会いが叶うその日まで、地球が崩壊しないように僕が皆様の分までカルマを落として頑張っていこうと思います。

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