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フランスの巨石、えっ?こんな所にドルメンが!
「マネ・ケリオネ」(Les dolmens de Mané Kerioned) は、
ブルターニュ地方のカルナックにあるドルメン、
ここには、3つの回廊式ドルメンがあります。
しかし、この場所に着くと、2つのドルメンしか見えません。
実は、もう一つのドルメンは、階段を降りて、
地下トンネルに入っていくかたちのドルメンなのです。
発掘調査では、磨製石斧、火打石片、紡錘形旋盤2個、陶磁器が発見されています。
マネ・ケリオネ
この3つのドルメンの2つは互いに平行で、入り口は南にあり、
もう一つは、東に入り口があります。
南に入り口のある2つのうちの一つは、
重要なドルメンで、内部の長さ11m以上、
27本の柱のうち6本が装飾されているのです!
装飾には、弓、斧などの表現がいくつかあり、
連なった正方形も見る事ができます。
メガリット・ロックマリアケール(Mégalithes de Locmariaquer )の
「Table des Marchand」 にも、似たような装飾が見られます。
![](https://assets.st-note.com/img/1724582915192-MpEqheNH8z.png)
「コリガン塚」と呼ばれるマネ・ケリオネ
![](https://assets.st-note.com/img/1724576819963-EjSvQrxNNT.jpg)
コリガン塚とも呼ばれている「マネ・ケリオネ」のドルメン。
コリガンとは、神話に登場する"あの世の地下住居に出没する小さな生き物"です。
コリガンは、人間にいたずらするのが好きで、
特に夜になると人を道に迷わせるのです。
コリガンは、エルフに匹敵するブルターニュ地方の伝説上の生き物。
10月31日の夜には、ドルメン付近でコリガンは暴れ回り、
悪行した者を冥界に引きずり込み、死者に復讐させると言われています。
この伝統は、ケルトの新年であるサメインの祭りを起源としており、
この日は、現在「ハロウィン」となっています。
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