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京都で一番最初に行ったお店で懐かしのファラフェルに会う。

8年目の二拠点生活。
初心を思い出すべく、

ときどき、出町柳の
イスラエルレストランに行く。

お店の名前は「ファラフェルガーデン」。
その名のとおり、ファラフェル (※) が有名。

(※) ファラフェル(Falafel)とは、イスラエル発祥の中東風コロッケ。水でもどしたひよこ豆をペースト状にすりつぶして、クミンやコリアンダーパウダーを加えて、丸めて油で揚げたもの。大きさはゴルフボールくらい。野菜もたくさん入っているピタパンサンドはベジタリアンやビーガンにも人気。

「ファラフェルガーデン」のファラフェルサンド。ぎっしり野菜のすき間にファラフェルが6個。

自宅を離れて仕事をするのは今回が2回目で、
1回目はカナダのモントリオール。
2年半ほど滞在していた。

モントリオールはフランス語圏で、
職場では、英語と仏語の二ヶ国語が使われていて、

日本人は英語だけでいいよと言われたものの、
仏語も週一で習うことにした。

その仏語クラスで出会った友だちに、
私と同じく食いしん坊がいて、

モントリオールのエスニック食料品店や
移民系スーパーを教えてくれた。

モントリオールには移民が多く、
ギリシャ人街、イタリア人街、
インド人街、中華街が点在し、

山羊のチーズやフェタチーズなどの乳製品、
調味料、各種スパイスがキロ単位で売られていて、
その種類と量の圧倒されます。

胡麻ダレが好きな私は、特に
タヒニという白ゴマペーストが気に入って、

ひよこ豆のペーストに混ぜたり、
ナスでディップをつくって混ぜたりして、

なんちゃってフムスやババガヌーシュをつくり、
小腹が空くとフランスパンやピタパンで食べていた。

特に、夏に美味しかったのは、
キュウリのピタパンロールサンド。

開いたピタパンに、
薄切りキュウリを並べて、

フムスとか、フェタチーズとか、
ときにはファラフェル&ババガヌーシュをのせて、

あとは巻き寿司にように
クルクル巻くだけのお手軽ロールサンド。
一時期、ランチはきゅうりロールサンド一択でした。

フランス語と英語のやりとりに
ときどきついていけなくなる私にとって
きゅうりサンドはいつの間にか「癒し担当」で、

ファラフェル入りのきゅうりサンドを食べながら
よ~し、午後からも頑張るぞ!と、
気合を入れたことも数知れず。

同僚や友だちは親切だったし、
最後は大きな仕事も任せてくれたし、
どちらかといえば恵まれた滞在生活だった、

とは思います。
でも感情はいろいろですよね。
いいときもあれば、落ち込むこともあり。

ファラフェルやフムス、
ベトナム料理のバインミーなど、

よくテイクアウトしていたのは
移民系のお店が多かったこともあって、

異なる環境で生きていくことの
辛さ、悔しさ、楽しさ、ワクワク感を

勝手に共有していた、
そんな気がしています。

そんな想い出のつまった
ファラフェルサンド。

8年目の今日も初心を忘れず、
いただきます!

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