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留学なんて必要ない、パソコンがあればどこでだって学べる

会社員を辞めてカナダでWebアプリケーション開発の勉強をしているKanです。
開発の勉強って、カナダでないとできないのか…?そうではない。
事実、仕事をしながら、家事育児をしながら独学でスキルを身に着け活躍している人はたくさんいる。

授業料に大金を払って、日本で住んでいた賃貸の部屋は解約して、渡航準備にも大金を払って。
来たと思えば想像以上の物価に驚き、円安に泣きながら、ほぼ収入がない中で肩身狭く他人の家の一室をお借りして生活している。
食事は質素、娯楽や美容に使えるお金も最低限。

この生活、楽しいのだろうか。


人生を快適に進めるための準備

会社員時代、貯蓄や定期的な投資もしていた。
このまま私は働き続け、がんばって少しずつ年収をあげていく。年を取ったら小さな生活でも貯蓄で静かに暮らしていくんだ。そのためにコツコツ働いて暮らしていくんだ。
”働くこと”は好きだったし、その将来設計(と言えるほど大それたものでもないが)に違和感を持つことはほぼなかった。

行き詰ってきた会社員

私は当時、仕事で行き詰っていた。課題を抱えていたというわけではなく、モヤモヤしたものをずっと抱えていた。”私は働き続ける”という確信はあったが当時の職場で働き続けている将来の自分を想像することは難しく、ここで何かを変える必要があると感じるようになった。

では私は何がしたいのか
何かを変えたいと言いながら、今の状況から逃げたいだけなのではないか
そもそも逃げることは悪いことなのか
もういい歳だから大きなリスクは負いたくない
だけどこのままでは自分は満足できない

こんな考えが行ったり来たりしていたある日、留学という選択肢に出会う。
「大人の留学」とは語学留学だけだろうという先入観があり、語学留学には全く興味がなかったためそれまで選択肢にすら入っていなかった。
カレッジで専門知識を身に着け、限られた期間ではあるが就労ビザも取得できるCOOPプログラムというものにこの時初めて出会った。
これで留学するの…ありなのでは…?

当時私は仕事でGoogle Apps Scriptを見よう見まねで書いてみたり、WEBサイトを作る勉強を独学で始めていた。日本の大学で単科だけとろうかと考えてたりもしていた。学びを欲している時期でもあったのだ。
COOPプログラムというものを初めて知ってから、私は「海外で暮らしたい」という思いが急上昇することになる。

(当時私の想像していたCOOPプログラムと実際のギャップについてはいつかまた記事にしたい)

やらない理由は何なのか

海外に行きたい
勉強したい
今の生活を変えたい

そう思う日々が続いた。ただ同時に

お金はどうする
もういい歳だ、なにも得ずに帰ってくることになったらどうする
帰ってきて就職どうする

など、行動に移すことを妨げる理由が次から次に出てくる。このまま会社員をやっていれば、富裕層までは難しくとも一定の収入が確保されほぼ不自由なく暮らしていけるだろう。趣味や娯楽を適度に楽しみ、波はあれどそれなりに落ち着いた人生を送ることであろう。
それでいいのではないか。

けどやっぱり…モヤモヤしている。
やりたいと少しでも思ったことを、置き去りにしてもいいものか。
「やりたいこと」「やってみたいこと」があること自体が歳を重ねるにつれ難しくなっている気がする今、それがあるのであればやってみればいいのではないか?

今後大病が見つかったらどうする?何かが起こって自由に体を動かせなくなったらどうする?
これからさらに歳をとって「どうしてあの時、自由に動けるだけの身体と最低限の資金を持っていながら行動しなかったのか」そう思いたくなかった。
将来の自分をがっかりさせたくなかった。

そうして私は、カナダで学校に通おうと決意した。

この決断は正解か

「この先試練が待ち受けているだろう」と覚悟して渡航し、実際に試練を経験している。フィジカルの面では(コロナにかかったこと以外は)基本的に健康でケガもなく、病院にかかることもない。
やはり問題はメンタル面。
口座残高はメンタルに直接的に影響するし、フルタイムでの仕事をしていない今「私は社会人としてこの世に存在しないのでは」と思ってしまうこともある。授業が分からない、課題が解決できないということへのいら立ちやストレスは想像以上で、辛いと思うことも少なくない。
だけど恐らくそれは真面目で堅苦しい私の性格からくるもので、本来はそんなこと思う必要はないのかもしれない。

「クラスメイト」と呼べる仲間と出会え、ともに学び、助けてもらいながら課題を進め、たまにビールを飲みに行く
往復100ドルちょっとでカナディアンロッキーを見に行く
電車に乗ってシアトルに野球を見に行く

そんな生活、正解と言わずになんという。
今のところは、それでいいんだ。

独学でもできるが、私は渡航を選んだ

結局のところ、私がカナダで勉強している理由は
とりあえずやりたいことやっておこうと思ったから。

諸手を挙げておすすめするとは言い難い。
みんなやった方がいいよ、なんて絶対に言えないし言わない。

だけどもし、どうしようかと悩んでいるのであればやった方がいい。
私はそう思う。

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