Kachaka(カチャカ)を大学のネットワークでセットアップする際の試行錯誤メモ
はじめに
カチャカは、PFNが販売している自動収納棚です。
研究室の収納にも一応は使えそうですが、個人的な本命はそこではありません。
APIが公開されており、しかも産業視点では安価(~20万円)なので、無人搬送車(AGV)としての潜在力を秘めています。将来は試薬を運んでくれる可能性があるかもしれないので、購入してみました。
諸々の悪条件が重なり、セットアップするだけで結構時間がかかりました。
セットアップメモ
基本的には、wifiルーターとスマホがあればOKで、指示通りにスムーズに行けば5分とかからないはずです。ただ、筆者は苦戦しました。
試行1: 大学のネットワークを使う
所属している東工大のネットワークに繋がっている、自前のwifiルーターで接続を試みました。
が、「インターネットに接続できません。アクセスポイントの設定を確認してください。」というエラーが出て接続できませんでした。
F&Qにはルーター設定を確認してください、と記載がありますが、設定は問題なかったので、詰まりました。
サポートに問い合わせると、翌日に返事と対応策をいただけました。
メール文章をChatGPTに要約し直してもらいました。
→ どうやら、①がいけない雰囲気でした。ポート123は時刻の同期などに使われるようですが、そのポートを大学のネットが遮断しているようでした。
試行2: スマホでテザリングする
追加で教えていただいた暫定的な解決策は、「スマホでテザリングしながら、もう一台のスマホやタブレット(ipadを使いました)でアプリを立ち上げて接続する」です。結果的にはこれで解決したものの、苦戦しました。
苦戦ポイント1: 研究室の建物がかなり電磁波を遮断するのでスマホの電波が入りにくい上、楽天モバイルを使っているせいか、テザリングするスマホが高頻度で圏外になります。ここは気合で乗り切りました。
苦戦ポイント2: カチャカに、「パスワードが違います」と連呼されました。対応策として、wifiのセキュリティを無しにしたり、アプリに打ち込むパスワードを「12345678」に変えても解決せず。
結局、「12345678」などのパスワードをメモアプリなどに打ち込んで、そこから入力欄にコピペするというアプローチでうまくいきました。
自身の打ち間違い or アプリに入力する際に不正な文字列が入ってしまう現象が起きたのでしょうか。 真相は不明です。
アップデート関連
とりあえず、手法2で接続できました。
アップデートに伴う多量の通信が始まりそうだったので、このタイミングでテザリングをoffにしました。
この状態で、ipadのwifiを、うまく行かなかった①大学のネットワークに切り替えると、問題なくダウンロードが始まり、その後のアプリ操作もできました。 (更新後、再起動中の画面がずっと続いたので、アプリ側を起動し直したら、操作画面に移りました)
補足
・このとき、アプリ/カチャカ側ではwifi設定を一切いじってません。勝手にwifi設定を更新してくれるようです。
・大学のポート123は閉じたままなので、時刻同期はできておらず、スケジュール機能などは使えません、的なメッセージがアプリ上では表示されました。
動作の様子
動作スピードを設定できたので、最大にしました。
わりと小気味よく動いてくれます。
多量に棚を購入して、amazonの倉庫みたいにしたら面白そうです。
ゆくゆくは自動実験に使えるかもしれません。
研究室で「へい、カチャカ 片付けて」というのはちょっと恥ずかしいかもしれません。
音声がSHAPのヘルシオ・ホットクックと同じような気がします