技術士建設部門土質R4Ⅱ1 即時沈下と圧密沈下
即時沈下
非排水、せん断変形による沈下、隆起、側方変位が発生
軟弱砂質土で発生
粒径が比較的大きく土粒子間の間隙が大きい軟弱粘性土で発生
盛土等の上載荷重によって短期的に即時沈下する。
周辺地盤にも構造物の沈下や傾斜といった変位を引き起こす可能性がある。
圧密沈下
過剰間隙水圧の消散に伴う1次圧密と粘土骨格の圧縮クリープによる二次圧密
軟弱粘性土で発生
盛土等の上載荷重による鉛直下向きの力により、中長期間にわたり土粒子間の排水がなされ、徐々に沈下する。
周辺地盤へは構造物の沈下や傾斜が懸念される。
沈下の軽減
工期、コスト、周辺地盤の変位、騒音、振動等について総合的に検討する必要がある。
置換方法
軟弱な粘性土と良質な土を置き換えて地盤の強度を増加させる
団結工法
軟弱な粘性土にセメント系の固結材を混合させて、化学的に結合し、地盤の強度を増加させる。
締固め工法
サンドコンパクションパイル工法等、砂杭を振動によって挿入し、締め固めることで地盤強度を高める。