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実践PWAという本を書いて技術書典6に出展しました
もう2ヶ月経ちますが2019年4月14日に開催された技術書典6に出展しました。
技術書典7の開催が正式に決定したようですので、参加したきっかけから執筆の進め方、結果どうだったのかなど、参加する方や、迷っている方の参考になればと思い書きました!
参加したきっかけ
僕はPWA Nightというコミュニティの運営に参加しているのですが、知名度を上げるために参加してみようかという話になりました。
そもそも技術書なんて書けるのか?と思って悩んだのですが、とりあえず応募して当選したら考えようと思い応募したら見事に通って、書くしかない状況になったので覚悟を決めて書くことにしました。
どんな本を書いた?
PWAの実装方法や構築のTipsなど、実際にどんな場面で適用できるのかなど、PWA入門的な内容の本です。BOOTHでも買えますので興味がある人は買っていただけるとメチャクチャ喜びます。
5人で書いて合計60ページの本です。以下が目次。
- LITE版をPWAで作ろう
- PWAは怖くない!
- 社内システムから始めるPWA
- キャッシュAPI3分ハッキング
- PWAでビジネスを美味しく!
僕は「社内システムから始めるPWA」という部分を書きました。
PWAのノウハウを貯めるために、まずは簡単な社内アプリを作ってみるをテーマにNuxt.jsとFirebaseを利用して簡単にPWAアプリを作る方法を書いています。
技術書ってどうやって書くの?(ツール編)
最近は、マークダウンで書いてCSSで組版できるなど色々なツールがあるようですが、今回はWordで書きました。Wordで良いの?と思った人いるかもしれませんが僕もです。
執筆経験があるメンバーに、複数人での共同執筆になるので、みんなが使えるツールが良いとアドバイスをもらいWordになりました。画像もWordに埋め込みでOKで使いやすかったです。
ちなみに、最後の編集時に使った、自動目次機能やページ数挿入が神でした。Word…恐ろしい子!
ツールを覚えるのが大変とか思っていたのですが、自分の中で勝手にハードルをあげていました。僕はスマホでも空き時間に書けるという理由でGoogleドキュメントで進めて、最後にWordに変換しました。
とはいえ、CSS組版は興味があるので、次回はチャレンジしてみたいと思っています。
技術書ってどうやって書くの?(進め方編)
4/14が本番だったので、印刷の日程なども考えて執筆の締め切りは3月末に設定。参加が確定したの2月前半だったので執筆期間は約2ヶ月でした。
あとは専用のSlackを作ってやりとりしつつ、基本的にはメンバー各々で進めて、原稿が集まったら一つのファイルにして体裁整える作業。ここの作業を誰がやるかは最初に決めておきましょう。僕はここの作業をやると思ってなかったのですが、最終的にはやることになってちょっと焦ったので(笑)
今回は、合同誌で1人10ページくらいの想定だったので、10ページくらいならそんなに時間かからずに書けるかなとか思ってたら、中々テーマも決まらず着手もせずで結局3月後半に泣きながら頑張ってました。
技術書典の執筆進まなくて泣きそうや
— ダイチ / TAM, Inc. (@kan_dai) March 26, 2019
なんとか書きあがりましたが、素直な感想として、本を書くというのはやはり大変でした。時間もかかるし、書いてる技術のレベル・文章力などクオリティ的なところ、正直こんなレベルで良いのか?という気持ちの葛藤で精神的にもしんどかったです。
とはいえ、クオリティ高いものを作るという気持ちは大事ですが、同人誌だからという諦めも大事だなと思いました。最後の方はそんな気持ちで書いてました。
技術書ってどうやって書くの?(入稿編)
まず、印刷所ですが、公式のバックアップ印刷所として紹介されている日光企画さんにお願いしました。
原稿ができたらWordの本文をPDFに変換して、表紙のデータだけイラストレーターで作って4/5に入稿しました。意外と直前まで大丈夫なのでありがたかったです。
気になる費用ですが、本文60P + 表紙で64Pのオフセット印刷。部数は300部。早割10%オフが適用されて69,240円でした。
オフセットかオンデマンドか迷いましたが個人的にはオフセットの方が出来上がりのクオリティが高いと思うのでオフセットにして良かったです。
部数によってはオンデマンドの方が安かったり、300部だとオフセットの方が安かったです。
実物はテンション上がります!日光企画さんだと会場のブースまで運んで置いといてくれるのがとても楽でした!
被チェック数の推移
印刷部数の参考になる数字として被チェック数というものがあり、気になるサークルとして参加者がチェックをいれてくれた数になります。PWA Nightの場合は以下のような推移でした。
3/19 :21
4/3:83
4/4:94
4/8:121
4/12:156
4/14:219
最終:257
被チェック数が実際の販売数に近くなると思うので、この数字を参考に入稿部数を決めたいところですが、開催日近くになるほど爆発的に増える傾向があるので、入稿時の数字は参考程度になります。
入稿前日の4/4時点では100弱でしたが、直前に伸びるだろうと予測して300部印刷しました。最終的には257まで伸びたので読みにだいぶ近かったですが、実際にどれくらい売れたかは後ほど紹介します。
当日の様子や雰囲気
すごい人の多さでとても盛り上がってました!開場前から3000人くらい並んでたらしいです。
#技術書典 でブースの準備完了。
— ダイチ / TAM, Inc. (@kan_dai) April 14, 2019
「き05」で出展してます! #pwanight pic.twitter.com/nUCshjXFAR
PWA Nightブースはこんな感じ。開場までめっちゃドキドキしました。
開場したら、PWAは注目度が高いのかたくさんの人に立ち寄ってもらえました。本を買ってもらえると凄く嬉しい、まじで。購入者と直接コミュニケーションできるのも楽しいし、PWA Nightのイベントに参加してくれた人が来てくれるのも嬉しかったです。
売り子を交代して、参加者としてブースを回ったりしましたが、色んなサークルが出してるものを見るの楽しかったです。
真面目な話をすると知らない技術やツールを知れたり、流行ってるものがなんとなくわかったり、商業誌で出ていないようなニッチなもの、リアルな現場っぽい話の本とかあるのでとても参考になります。
そして、みんな1000円くらいなので、ついつい買っちゃいます。
結果どれくらい売れたのか?
技術書典6の当日で223冊売れました!
買ってくれた方々、本当にありがとうございました!
70冊程余りましたが、買いたい人に行き届いたということだと思いますし、赤字出ていないので良かったです!ちなみに余った分はイベントで販売したりしています。
また、都合が合わなかった方や遠方で来れない方向けに、BOOTH版とKindle版の電子版を作りました。ありがたいことに、こちらもコンスタントに売れているので、当日に販売した分と合わせて、現在はトータルで300部以上売れています。
BOOTHはPDF版などを作ってすぐ公開できますし、販売手数料も低いのでオススメです。
KindleはKindle direct publishing で書籍データをePubに変換できれば販売できます。僕の場合は、審査の時間などで登録してから公開まで3日くらいかかかったので、当日に公開したい場合は注意が必要です。
また、KDPセレクトに登録してKindle独占販売した場合はロイヤリティが70%になりますがそうでない場合は35%になります。
まとめ
技術書を書くのは大変だけど、良いアウトプットになりました!実際に売れると、凄く嬉しいし楽しい!初めての参加でしたが出展じゃなくて普通に行くのも楽しいと思います。
そして、やり方によってはリアルにお金を稼ぐ方法として成立するのですごいなと思いました。知見ある方が副業で技術書同人誌つくるのめちゃくちゃアリですね。エンジニアやデザイナーが個人で稼ぐ方法が増えるのは嬉しいですね。
さて、次回のネタを考えようと思います。