⑥会社説明会 ― 説明会を制するものは就活を制す
会社説明会とは?
会社説明会とは、文字通り会社がこれから選考を受けようとしている学生に自社の経営や事業について説明する会です。
たいていは複数日程用意されており、事前に企業の採用HP内からアカウント(マイページと呼ばれることもあります)を作成し、そこから都合の良い日程に予約をすることが多いです。オファーサイトを経由して企業から直接説明会に招待される場合もあります。
ほとんどの企業、特に就活生に人気のある有名企業や規模の大きな企業は、会社内外の大部屋で数十人〜数百人の学生に対して同時に行います。
一方中小企業やベンチャー企業など規模が小さく募集人数も少ない企業は集団ではなく人事担当の方と面談形式で1対1〜1対2で行われるケースもあります。ネット通話(SkypeやZoom)を使ってオンライン説明会をするところもありました。
就活全体から見た説明会の位置づけは「会社が受験する面接」です。企業は自社のことを小一時間かけて紹介します。学生はそれを聞いたり資料を参照しながら企業を吟味し、自分の行きたい企業かを考える機会が会社説明会です。したがって、説明会を聞いて「自分の希望はこの会社では叶えられないな」「自分と価値観合わないな」と思ったらその時点で選考を辞退して良いと思います。
就活の目的は「大きい企業に入る」ことに限りません。あくまでも自分の希望に合った企業に入ることが大きな目的です。自分の希望を定義し、それに合っているかという視点が会社説明会で最も必要です。
説明会に参加するときのポイント
説明される内容はほとんどがHPや配布資料を見れば分かる情報が大半なので、説明会で新たに得られる情報は最低限だと言えるでしょう。したがって説明会で得られる情報のみで選考に臨もうとするのは無謀です。説明会以外で企業についての情報を得る方法については⑤企業研究をご覧ください。
とはいえ、企業や回によっては資料にもHPにもない情報を得られる場合もあります。説明会に参加する際は聞き漏らしのないようにしましょう。特に今後の選考に関して(選考内容や回数、スケジュール)は聞き漏らすと今後の選考が受けられなくなることがありますので注意してください。
説明会に参加する前にネットや資料で下調べをし、疑問点を洗い出しておき、説明会本番で確認できるようあらかじめノート等に書いておきます。説明会当日での会社説明を聞いてもその疑問点が解決しなかった場合は、説明の最後にある質疑応答で質問をします。大勢の前で質問することに抵抗のある人は説明会終了後にあいさつを兼ねて人事に直接聞きに行っても良いと思います。
このとき質問内容は仕事内容や企業の将来像、HPに乗っている内容や配布資料と口頭での説明が矛盾していたり同一でない場合などのみにしたほうがよいでしょう。給与や待遇、制度などについてがっついた質問をすると「待遇目当て」というイメージを与えてしまいます。そこが決め手になる場合のみ、人事だけにこっそり質問する程度にとどめましょう。
うまく質問すればその情報が受け答えた人事さんを通して面接官や人事責任者に伝わり選考に多少なりとも有利に働くこともありえますので、しっかりとした質問をしてアピールしていきましょう。