見出し画像

【キャリア選択】ワーホリへ行く前に考えておきたいこと


1.ワーキングホリデーってなに?

そもそもワーキングホリデーってなんでしょうか。
外務省のHPにはこのように記載されています。

ワーキング・ホリデー制度とは、二国・地域間の取決め等に基づき、各々が、相手国・地域の青少年に対し、休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度

外務省より

簡単にまとめるとワーキングホリデービザは、観光、就学、就労ができるビザ。期間中は、どこに居ても、どこに旅行しても、語学学校に通っても、現地で仕事をしてもいいと言う、自由度の高いビザなのです。
(就労については規定があります)
1年もしくは2年という決まった期間を海外で自由に過ごすことができるということ、そして景気のトレンドもあり、現在でも人気が高まっています。

この記事ではそんな魅力たっぷりのワーキングホリデーに興味のある人たちへ考えて欲しいことについて書いていこうと思います。

2.行きたい理由、やりたい事は何ですか?

どうしてワーキングホリデーで海外に行きたいのですか?

・好きな国で生活を経験してみたい
・海外で働くことに興味がある
・語学力を伸ばしたい

などが理由としてあがってきそうですね。どれも素晴らしい理由だと思います。
ワーキングホリデーには年齢制限があるので、中には会社を辞めてワーキングホリデーに挑戦する人もいるでしょう。
先ほども記載した通り、ワーキングホリデーは基本的に自由に過ごすことができます。語学学校にいきながら仕事をすることもできますし、仕事にフルコミットする過ごし方も可能です。

僕は理由はなんであっても基本的に挑戦したいという人の背中は押したいと思っています。一方で自由度が高いからこそ、ここを改めて問いたい。

どうしてワーキングホリデーで海外に行きたいのですか?ワーキングホリデーでの目標は何ですか?

実体験として、海外で生活をすることで得られるメリットはたくさんあります。様々な人と出会い、多様な価値観に触れることで、自分自身の成長を感じることもできるでしょう。
しかし、デメリットがあることも現実。
留学先が限られることもありますし、過ごし方によってはキャリアに空白ができる可能性もあります。もっと言えば、望んでいた仕事が見つからない可能性があります。
こんなエピソードがあります。

Aさんは、TOEIC800点を超えていて、英会話もそれなりにできる人です。
Aさんの目標は、ワーキングホリデーで英語を使いながら働くことで、さらに語学力を向上させることです。Aさんは日本でサラリーマン経験もあり、その業界の現地企業に事務職に応募しましたが、結果は不採用に終わりました。
理由は二つありました。

・大学の専攻がマッチしていなかったこと
・ワーキングホリデービザでは雇うことができない

そのため、Aさんは日本食レストランでアルバイトを始めました。飲食店でのアルバイト経験がないAさんにとって、日本食レストランでの仕事は相当ストレスがあったそうです。しばらく頑張って続けました。
しかし、最終的には退職し、半年後に日本に帰ることを決めました。

もちろんこの話は一例に過ぎません。スムーズに希望の仕事に就くことができる人がいることも事実です。しかし、僕はこういう厳しい現実に直面している人がいることを知って欲しいのです。

こういった厳しい現実に直面した時に、大きな力になるのが「目標」だと思います。だから改めて、ワーキングホリデーに行きたい理由や目標をしっかりと考えて欲しいと思うのです。

3.考えておくべきこと

そして理由や目標が明確にある人たちにも考えておいて欲しいことが大きく2つあります。

①やりたいことができる能力があるか
②やりたいことが出来なかった場合どうするのか

①やりたいことができる能力があるか
英語を使って事務仕事をしたいと考えているBさんがいるとします。しかしBさんの英語力は0。
いかがでしょう?極端な例ですが、正直厳しいと言わざるを得ないですね。
やりたいことと能力の「距離」が遠すぎるからです。

0から切り開いていくんだ!!という強い意志があれば、僕は応援します。
しかし、いきなり事務職に就職することは難しく、語学学校に通うなどで英語力をあげることが最優先事項になってきそうですね。せっかくやりたいことがあって日本を飛び出したのに別のことに多くの時間を割かなければならないのは勿体無いことです。

もしやりたいことと能力に「距離」を感じた場合には、ワーキングホリデーに向けた計画を立てましょう。日本を飛び立つ前に、求められそうな能力を上げ距離を縮めから現地に飛び出すのも決して遠回りではありません。

②やりたいことが出来なかった場合どうするか
先ほど紹介したAさんの場合、事務職で働きたいと思って現地に来ましたが、うまく行かずレストランで働くことになりました。
「仕事が見つかったならいいじゃないか!」という意見もありますが、Aさんにとっては辛いことだったのです。

Aさんは最終的にやりたいことが出来ないことと慣れないレストランの仕事でのストレスに耐えらえなくなりました。こうした辛いケースを防ぐためにも、
やりたいことが出来なかった場合の行動を考えておいて欲しいのです。
結果は同じでも
「事務職が見つからなかったらレストランで働く。そこでチャンスを伺う」
というセカンドチョイスを事前に考えれていたのであれば、ワーキングホリデーに対するモチベーションは続くでしょう。
せっかくの挑戦、前向きに考えて行きたい気持ちはわかりますが、うまく行かなかったケースの想定をしておいてもいいのでは無いかと思ったのです。

4.最後に

僕は海外に挑戦したいという人を応援したいです。
しかし、良いところや自分が望む場所しか見ていないとデメリットが増えていきます。ワーキングホリデーは自由度が高い分、いかに自分を律せるかが大きなポイントになってきます。一度、様々な側面から「この挑戦」を冷静に分析してみるのもいいのではないでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?