子育てにおけるダブルスタンダード
みなさんのまわりにこんなことありませんか?
「Aさんのミスは許されて、Bさんは叱られる」
「兄は怒られなくて、妹の私は怒られる」
理不尽だなぁとか、腹が立つこと、
相手や物事に不公平感や不平等感を感じる時、
それはダブルスタンダード(二重規範)であることが多いんですよね。
二重規範とは・・・同一の基準・指針を適用しうる状況において、異なる基準が不公平・不平等に適用されること(weblio辞書より)
子育てにおいても二重規範がたくさんあって、
子どもが学校に行きたくないと言ったら、
「学校は行かないとだめ。」
宿題したくないと言ったら、
「宿題はしないとだめ。」
これ、二重規範なんです。
少なくとも私が言うと完全な二重規範です。
私は、
職場に遅刻する日もあれば、
休みたくて有休を取ることもある。
私は良くて息子はだめ。
これこそ二重規範です。
今なら、
「ママを棚にあげて申し上げますと」と付け加えたいですね。(笑)
不思議なのは、
言っているとき、全くダブルスタンダードに気付いていなかったんです。
パワーバランスが偏る関係だと、
矛盾を指摘されないので
気付かないのかなと思います。
私が気付いたきっかけは、
兄からの一言でした。
「自分はどうなの?」
以前、堀江貴文さんが、
「自分はそんな大した人間じゃないのになんでこんな子どもに偉そうなこと言えるんだろうなと思う。多くの人たちは親になった瞬間に立派な人間になったと思い込んじゃう。「嫌われる勇気」にある子育ての大原則は、子育てをするときに子どもを下に見ずに、相手を一人の人間として見てアドバイスするスタンスに変えること。親の常識や頭の中で考えたものを押し付けない。」
といったアドラー心理学のスタンスを紹介されていました。
これはソクラテスが持っていたとされる、
「不知の自覚」と同じスタンスかなと思います。
「このやり方は正しい。」
「そのやり方は間違っている。」
というような、上から教えることは
本来は無理で、
「自分はこれで成功したからやってみてはどうでしょう。」
としか言いようがないんじゃないかと思うんです。
息子が勉強を嫌がるときは、
「私の経験では、勉強をしないと先生の自分に対する印象が悪くなり、何か失敗をしたときに厳しい対応をされて嫌な思いをすることが多くなったので、印象は落とさないほうがいいと思います。嫌なことを早く終わらす方法としては、脳と目が疲れていない状態でまとめてしてしまうのを私は強くおすすめします。」
的な言い方でしょうか。
あとは、息子に選択に任せます。
息子にデメリットとメリットを体験させるしかないなと思うんです。
親としては、デメリットを見守ると言うのは
なかなか大変ですが。
自分はそれが出来ているか
これをチェックするようになると、
”批判する”という行為が、
とても難しく感じるようになりました。
人を攻めることは、
自分のことは棚に上げて申し上げているということを、
自覚していないんだと思います。
歩けず、言葉も話せず、
息子のそんな状態をサポートし続ける中で、
いつの間にか、
私は息子より偉いと勘違いしていました。
今でも、
大人は良くて子どもはだめ
なことが
我が家もまだまだたくさんあると思っています。
これは、夫婦でも起きて、
結婚生活中もダブルスタンダードがたくさんありました。
息子には高学歴を求め、夫の残業を責める。
とかですね。
一方で高収入を良しとし、一方で高収入を否定しているわけです。
親は手をあげてしまうのに、
子どもは友達を叩いてはいけない。
親は子に注意していいのに、
子は親に注意してはいけない。
"お母さんだけズルい"
この言葉をヒントに、
少しずつ二重規範を減らしていきたいです。
最後までお読み頂きありがとうございました!