【世界一高価な香料植物】
今朝は『世界一高価な香料植物』と言われているイリスの植替えを行っていました。イリスの名は、ギリシャ神話の虹の女神「イーリス」から来ています。
3年かけて育った球茎をさらに3年熟成させて、複雑な抽出プロセスを経て、合計約7年かけて僅かな量しか採れない為、その価格は最高品質のイリスバターで1キロ1000万円程となります。
馬鈴薯のような見た目で、香りも馬鈴薯のようなので、これがと思いますが、数年寝かせるとアーシーな香りが薄れて、菫のようにフローラルでパウダリーな香りへと変容します。
これは主にイロンいう香気成分によるもので、菫の花の香りを再現するのに使われます。
今回は2年栽培した球茎の一部の香りを確認して驚きました。
2年栽培しただけで熟成させてないから馬鈴薯のような香りだろうと思って香ったら、イロン含有量の高い上質なイリス精油と同等の香りがしました。これこそ錬金術の醍醐味です。
特殊な土を使用した栽培環境が良かったのでしょうか。
一般的に言われていることを鵜呑みにするのではなく、実際に自分で試してみないと分からないことがありますね。
イリスは各種天然香水に使用していますので、これから300株以上は栽培したいと思っています。