【苔とシプレ・フゼア調の香り】
朝から盆栽の苔を愛でています。
子供の頃、初めて手にした一眼レフカメラで撮っていた写真は苔ばかりでした。
さて、苔(正確には地衣類)から抽出された香料があるのをご存知ですか。
『オークモス』と呼ばれている香料で、オーク(楢)の木に生息しているツノマタゴケという地衣類から抽出されたものです。
オークモスはアロマテラピーではあまり使われることがないので、調香するようになってから初めて手にした香料です。
雨の日の湿った森の土から漂ってくるような複雑で奥行きのあるウッディな香りです。木と土と苔を混ぜて熟成させたような。
オークモスをブレンドすることによって、その香水に重厚感や格調が加わりクラシカルな香りに変容します。
このオークモスにベルガモット等の爽やかな柑橘系香料を加えると、いわゆるシプレ・フゼア調の香水の骨格が出来上がります。
去年から微調整し続けている【-Tiphereth-】ティファレトは、シプレ・フゼア調を意識して製作した香りです。
敢えてオークモスは使わずに、熟成させたフランジュパニを使用しているところが秘密のひとつです。
ラストノートは桜のような香りがほわりと漂ってきます。
□調香クラス/中級では、世界中から厳選した希少天然香料に触れて頂き、オリジナル香水を創ります。春以降開催予定。
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