私を救ってくれた曲のはなし[流月]

朝ごはんに用意していた豆腐を見事に全てフローリングにぶちまけ、
同日、夜食にきゅうりの塩揉みを用意していた過程で蓋の空いた塩の瓶を丸ごと逆さに落とした。
割と長い時間その場で立ち尽くしたのちどちらも号泣して(豆腐に至っては包丁片手に号泣)、「どうしてえええええええ」と泣きながら片付けたのだけれど……だいぶホラーな映像。こわ。

楽しいことを今日こそ書こう!と思いながらも、書けない毎日。当然だ。私は毎日じわじわ自分と心中しているんだから!!

さて、そんなこんな(?)で書くことが本気で無いので、私を救ってくれた曲の話でもしようかと思う。


[Water Lily Flower / フジファブリック : https://youtu.be/4akx4xc9i84 ]

成田凌さんらの出演した映画、「ここは退屈退屈迎えに来て」の主題歌。

寂しいと思ってたけれど
本当は孤独じゃなかった

まだ映画の情報もリリースされておらず、「初披露の曲やります!」ぐらいのMCで今は亡き赤坂BLITZで聴いたこの曲。
上手側、前から4ブロックくらいの場所で、ほぼ壁に持たれながら聴いていた。その日の私は、すこぶる体調が悪かった。

フジファブリックの曲はガツン!と心を持っていかれると言うよりは染み入るような、浸透して胸の奥の深い場所に残るような、そんな曲が多い。

その日の私の体調が悪かった理由は、前日食べては吐いてを10回は繰り返し、朝から痛む胃とぼんやりした頭とで人のたくさん居る場所に居たからだった。

優しく揺さぶる
紛れもない 今

ぼんやりした頭に音が染み渡るのを感じたのを覚えている。
私を生かしてきたのは今までも紛れも無く音楽だったけれど、それでも今までそう言う瞬間は、心の奥で「聴いちゃダメだ」と言う自分の声がした。
「生きることに執着が無い」と先生に言われる私は本当は「生きたいと思うことが怖い」からなのだと気付いていた。
でもそんなことを思う余裕が無かったのは私の体調が悪かっただろうか。
心ごと持っていかれた感覚になった。他のものの無い、音と私の耳だけの世界。


寂しいと思ってたけれど、本当は孤独じゃなかった。
−−−孤独じゃ無かったから、寂しさを恐れていた。

優しく揺さぶる 、紛れもない 今。
−−−紛れも無い、私が、私だけが生きてしまっている今。

なーーーんてカッコイイ書き方してるけど、その時の私は考える余裕なんて無くて、ただただ私は涙を流してその曲を聴いていた。

苦しくて、痛くて、辛くて、悲しくて。
自ら食事を吐くことを自傷行為と定められたことも、それに慣れていく自分も、毎日死ぬことにしか生きる意味を見出せない事実にも、軒並み病名がついて行く恐怖も、全部、苦しかった。痛かったし辛かったし悲しかった。

暖かいコーヒーを飲もう
さあもう進んでくんだろ、昨日を追っているよりも
明日を待っているよりも


当時の私は、大好きなコーヒーを、吐くための水分としてしか飲んでいなくて、
だから、この曲の最後の歌詞に当たるこのフレーズは、私の感情を破壊するには充分過ぎた。

あったかいコーヒーを飲もう。大好きなコーヒーを、ゆっくり、コーヒーを飲むためだけに、コーヒーを楽しむためだけのために、ゆっくり、飲もう。

私は今でも苦しくてどうしようもない死への絶望の淵に追いやられる時にこの歌詞を思い出す。そしてコーヒーをいつもよりも丁寧に淹れる。

今でも私は食事を吐いてしまうし、病名はついたまんま、なんなら診断名は増えていくばっかりで、薬の量だってこの曲を聴いた時よりも増えている。
でもきっと、とっくのとうに消えている命をこの曲は延命したような、救われた一曲。と言うか、いまだに救われている曲。

フジファブリックの曲は他にも良い曲たくさん!(だからワンマンに行くほど好きなんだけどね)
木陰で一緒にお昼寝してくれるみたいな、そんな音楽。大好き!

書く事がないからとテーマを決めて書いてみたけど結局のところ、暗くなる。私って言う人間が根っから暗いんだなあ……。


恋愛映画、私もまるっきり見れないんだけど、そんな心境の変化も愛おしくて良いわね。て言うか愛おしいが故なのか?
どちらにせよなんだか微笑ましくて読んでしまった!璃月も璃月の彼も知っているから2人が作業を止めてわちゃわちゃしてるところを想像したら、人と生きているって素敵だなあ、なんて。

今度おすすめ見して!(言うて見られる気はしていない)


近々、コーヒーでも飲みにいきましょ!もちろんお酒でも🍺!

では!おやすみね!

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