ストリングヒット1回=1点はもう終わってる
JN2024のワイルドカードで復帰することに決めたんですが、流石に周囲と出来る技の難易度は違うし、無理して難しいことして沢山ミスするのはもったいないと思ったので、可能な限り得点をとれるようにと加点ルールと大会結果と沢山にらめっこしました。
今年からクリッカー平均点が結果に記載されるようになったおかげで、だいぶ加点ルールへの理解度が高まったと感じているので、頭の中を整理するために文章化しようと思います。
※僕自身は1度もシャドージャッジの経験がないので、一個人の見解になります。実際の採点と異なる可能性は大いにあります。
まずはこれを見る
これをあらかた書いた後に知ったんですけど、オカダさんとイワクラさんがルールを解説してる動画なんてあったんですね。
2015年とかそれくらいにも説明会があった記憶が有るので、最新ルールでの解説は復帰組からするとありがたい。
ルールに文句言う前にはこれを見ましょう。
そもそも何が加点されるんだ
まず、1Aを例に何が加点されるか調べました。
基本トリックであるトラピーズを1回成功させる。
これがそもそも加点されるのかをJYYF公式ルールを見て考えていきます。
加点対象は「上級レベル」のトリックエレメントって書いてあるのに
基本技のトラピーズなんて加点されるのか?
これは断言できますが…
されます。
※少なくとも去年までは
なんで断言できるかは、実際に加点されてたからです。(?)
ワイルドカードの動画はジャッジとカメラの距離が近いためクリッカーを
押す音が動画で聞き取れる場合があります。
1Aに限らず、ワイルドカードの動画はどんな技が加点されるのかを知れる
非常に良い資料なので、気になる方は是非チェックしてみてください。国内大会の一部でもクリッカー音が聞き取れるフリーもいくつかありました。
このモリイ選手の動画では、一番最初のトラピーズでクリッカーの音が1回聞こえるので、トラピーズは1点ということが分かります。
こんな基本トリックも加点対象なので、簡単すぎるので加点されないなんてことは無いでしょう。
ストリングヒット1回=1点
ストリングヒット、つまりヨーヨーとストリングが接触した回数1回が1点だというのは2012年くらいには僕の周りでいつの間にか言われてた記憶です。ただ当時の地元には公式ジャッジがヤマダアツシさんしか居なかったはずですし、勿論何が何点入るなんてことは言うはずないので、どこがこれの出どころなのかは分かりません。他の地域の人も言及してるので、全国的にこういう流れはあったのかな。
当時オギリョウタ選手を始めとした高速レールコンボを武器とした選手が活躍してたから、恐らくそれが効率的なんだろうと信じられてたんだと思います。
はいかっこいい
本当にストリングヒット1回=1点なのか
当時のことはもう分かりませんが、じゃあ今は本当にストリングヒット1回につき1点の加点があるのか。
多分そんなことはない
このタカセ選手の動画をレールコンボの時に0.5倍速再生すると、ストリングヒットの数よりもクリッカー音のほうが少なく聞こえます。あとイヤホンでよく聞くと、左右からクリッカー音が聞こえてきてそれぞれの回数が違うことが分かります。多分ジャッジが二人いて、カメラを挟む形で座ってるんだろうといえます。
左から聞こえてくるクリッカー音のほうが少ないので、そっちのほうを信用すると、明らかにストリングヒットよりクリッカー音のほうが少ないです。
だからストリングヒットさせとけば1点入るなんてそんな甘い世界ではないことは確かです。
逆にレールコンボのどこで加点されているかを見ると、1.5マウントから向かって右側にマウントして左側に流れが切り替わるところ、フーディーニの形で腕をクロスして跳ね上げてクロスを解くところ、のようにマウントの形が明確に切り替わるところで加点されています。
なので少なくとも今はストリングヒット1回につき1点なんてことはなくて、ヨーヨーのマウントが切り替わることで1点と言えると思います。
加点効率の話
レール系の加点について考えてみたんですけど、そこまで加点効率が良くないっていうのが現状だと思います。実際のところ昨今の1Aだとレール系をメインに据えてる選手は前に比べて減っている感じがする。じゃあ上位の選手がどんな技を選んでいてそれが加点されているのかっていうのは、別の機会に考えていこうと思います。
追記
次の話を書きました。
それと、
こういうのはちゃんと競技ルールのページに載せて下さい!