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映画 『えんとつ町のプペル』を見て

最初から最後まで面白くなかった。まったく感動もなく、心を動かされるシーンもなかった。本当に残念。

自分は、西野亮廣氏に対してアンチでもファンでもない。ただ彼の人間性とマーケターとして能力の高さを大きく評価している。

正直「どうしてこうなった?」感が半端ない。

興行的成功というものを狙うとこうなるのだろうか?

「絵本だと、1、2万部売れれば成功と言えるが、映画はやはり何十万人、何百万人の人に見てもらわないと失敗だから・・・」という話を西野本人が自著の中でしていた。

エンタメであることは悪いことではない。もちろん。しかし、西野が表現したかったメッセージはすごくはっきりしていた訳で、そのメッセージをいかに感動的に盛り上げて伝達するのか、ストーリー展開や演出をするのか?が製作者や監督の仕事だとすれば、監督は西野が作品に込めたメッセージを作品のコアにして映画作品として創り上げたのか? 疑問が残る。

ストーリーは誰が書いたのか? 西野自身か? それともプロに依頼したのか? 何れにしても承認したのは西野だから「これではメッセージが伝わらない」と却下せずに妥協したのは、やはり興行的成功という呪縛のせいか?

西野がこの『えんとつ町のプペル』という作品に込めた想いというのは西野の本で読んで知っており、共感を感じていた。ゴミ人間というキャラに何を込めたのかも・・・それだけにこの映画のつまらなさには肩すかしを食らった感じだ。


Amazonレビュー

他の人のレビューを見ると、ほとんどの人が「芸人・西野亮廣作」というフィルターがギンギンにかかった状態で視ているので、全然参考にならない意見がほとんど、という印象です。
西野亮廣氏は(本人も言っているとおり)好感度の高い人物ではないので、彼のことをいけ好かないと思っている人間は山ほどいます。
そういう人間がフィルターをかけてこの作品を視ると、どうしても欠点探し、あら探し前提の視聴になってしまいます。
その結果が今のアマゾンレビューです。
西野フィルターを外してニュートラルな状態でこの作品を視れば、『天空の城ラピュタ』のような傑作ではないものの、王道展開で大人も子供も楽しめる、良作エンターテインメントであるということがわかるはずです。
この作品に限っては、偏見のないレビューというのが本当に少ないので、レビューなんか読んでないでまずは視てほしい、というのが正直な気持ちです。
アンチ西野のせいで視ないでいるのはもったいない良作ですよ。

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子供向けにバイアスをかけているのでしょう、設定とかなんとかいろいろと思うところはありましたが
端的には
・意見が違う人に対してなんでそうやたらと暴力的なのか
・心理描写が冗長だったり/逆に雑だったりでいまいち共感・感情移入できない
のが気になりました。
あ、確かに冒頭のミュージカルは???でした(苦笑)
お母さん喘息だったのか…

まぁでも、芦田愛菜は本当にすごいですね。
私の心が汚れているのかもしれません、小一の娘は泣いていました。
同じ閉ざされた世界から出ていく話であれば、グレンラガンってやっぱ良いよなぁ、なんて思いながら見ていた次第です
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ニュートラルな視点での感想としては、子供が見る分には有りなのかな?というところでしょうか。 率直な感想としては「ん? このシーンどこかで見たな⁉」の寄せ集めという印象が強く残り、ストーリーがサラッと流れてしまう感じで「ふーん」で片付いてしまう。 「ビジュアルに拘った絵本」という例えが良いかわからないが、初見で手に取りさらっと立ち見はするが、そのまま本棚に戻してしまう本という感じでした。 てか、どんな例えなん⁉


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面白くはなかったけど、これより酷いアニメ映画はいくらでもあるので☆一つってことは無いかな?と。冒頭に「製作総指揮:藤子F不二雄」のテロップが流れるドラえもん映画がなぜ面白いかって、原作者の藤子F不二雄氏が作品を通して伝えたいことが見ている側にビシビシ伝わってくるから。残念ながらねじ巻き都市あたりから主張がボヤけてきて、声優交代後はよくわからないお涙頂戴アニメに成り下がるのだが。製作者が表現したいことが作品を通して見えるという部分ではこのプペルもよくできていて、なるほど言いたいことは分かる。ただイマイチその主張に共感できないのと、やっぱり内容が薄っぺらい。絵は綺麗だし、最新の技術で撮影されているんだろうけど、映画の良し悪しはそんな小手先の技術で決まらないからね。やっぱり宮崎駿とか新海誠とか、この道で長くやってる人は凄いと再認識させられる作品でした。

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子供向けと思えばそれなりに楽しめるのかもしれませんが
よくあるパターンの凡アニメでした
正直もっとつまらないと思っていましたが
消費期限がある通貨のくだりだけは現実味は無くとも少し良かった
それ以外は特出するものがない普通のアニメです

Amazonレビューより


そういえば、この腐る通貨のエピソード、今のお金の仕組みに支配された世界構造への批判としてはアリだが、このエピソードの使われ方がへん。
腐る通貨で世の中が豊かに幸福になった → しかし、中央銀行がそれは良くないと弾圧 → 反乱して腐る通貨を復活させた子孫が、外の世界と遮断するために煙で街を覆った → ってことは異端審問の人たちは、腐る通貨で世の中を豊かに幸福にした人の子孫? → じゃあ、人々がお金崇拝主義に走らないように煙で外の世界との交流を遮断している?

つまり、この設定だと、星の実在を世間に知らしめる必然性が薄くなるというか・・・・。
そもそも世の中を豊かに幸福するために腐る通貨を流通させた平和主義者の一族の子孫がなぜ、黒い煙で街を覆い、光を遮り、異端者を迫害するのか? 腑に落ちない。

結局、こういういい加減な物語設定のおかげで登場人物にまったく感情移入できずに最初から最後まで白けた気分で見終わった気がする。


再びAmazonレビュー

アニメーション部分に関しては予算もガッツリだったのか本当によく動いてきれいです。
アニメーションスタジオの仕事は完璧だと思いました。
開始20分ぐらいが音声ありで観ていられる限界でその後はミュートをかけて映像だけ楽しむ形で最後まで観ました。
正直無声映画や映像の中にセリフを落とし込む活動写真の方が表現的には合っている作品な気がします。
起点が紙芝居ですからね。
テーマとドジと笑いと感動という主要な部分に限った表現の方が視聴する側に伝わりやすく単純でよかったのでは?という感じの作品で、無駄に設定や表現を増やしすぎて内容が薄まりすぎて何も伝わってきません。
あともしかしたらなんですけどテーマパーク構想でもあったのではと思われるアトラクション化のための仕込み映像にしか見えないシーンが多すぎます。
心に響くシーンは決まって静なんですけどね。物語を作ったことのない素人さんなので仕方がないかな。
何かを表現しようと思った時に自分の得意分野ってあると思います。
活字、絵、歌、踊り、・・・
全部一人でできるわけではないです。皆で完成させるから良いものになるんです。
自分は絵がたまたま上手だったから物語もいけるだろ!は大間違いですね。
先にも書きましたが絵の表現が優れているなら他はその道のプロが沢山居ますからその人達にお願いすればいいんです。
近年は漫画作品でも原作者と作画は別々の人の作品は多いですが私はその方が自分の得意な部分に集中できるから効率がいいし独りよがりにならずに面白い作品になると思います。
全体の話の構成がまさに”ゴミ人間”でした。(ネタバレ少々)
煙突だらけの町があります。お父さんは紙芝居を子供たちに聞かせていました。話の内容は雲の上のには光がいっぱいある世界。★1突然空から機械の心臓が降ってきました。機械の心臓は光り輝くと周りのごみを巻き込んで次第に人型のロボットになりました。★2歌とダンスを街中で披露しているとそこにあのロボットが合流しました。ロボットは上手に踊れたので沢山のお礼をもらえました。
な、なんじゃこりゃ・・・・(★のところはマジで意味不明)
物事には何か前兆や予兆が無いと視聴している人を混乱させるだけです。
この構成の場合は★1のところには父の死と約束のシーンでも入れれば何となく答えがわからなくてももしかしてとなるし、★2のところにはロボットになってからストリートダンサーとの出会いのシーンを入れればいいだけです。
ネタバレを回避するための方法が全カットという暴挙に出ているためあからさまにアホな構成になってしまっています。
原作者がゴリ押ししたとしか思えない。プロであればこんな構成にはしないはずです。
原作者の絵は上手だと思います。緻密な絵ですが整合性がなく理論的でもない絵ですが。
まるでこの作品の物語そのものですね。

Amazonレビューより

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