小学校低学年頃のお子さんの歩き方は大丈夫でしょうか?
私は片道50分位自転車通勤をしているので、途中で小学生、中学生、高校生の通学時間と同じになると、歩くことに興味がありますから子供の歩き方もよく観察します。
最近では、(本来うまく歩けているはずの)小学校低学年の子でも良い歩き方をしていない子が目に付くようになり心配になります。
なぜなら、歩き方はその人の体の状態が現れますから、歩き方が良くなければ健康を害するリスクも高くなってしまうからです。
↑視線が下向きで、骨盤が動いていないのが分かります。
私が言う「正しい歩き方」とは以前から何回も書いてきましたが「疲れずに長く歩けること」が絶対条件で、そのためには筋肉を平均的に使う必要があります。
そして、さらにそのためには『骨盤が動いていること』がまたまた絶対条件になるのです。
ですから、私が心配している子たちの歩き方とは『骨盤が動いていない歩き方』をしているという事になります。
↑3人とも後ろから見ると脚が出ていても骨盤が動いていないので、お尻の大きさに左右差が有りません。
しかし、一般的には低学年の多くの子供たちのお尻は元気よく動いています。
↑二人とも骨盤が動いているので、出す脚側のお尻が小さく見えます
では、小さい子供の筋肉は弱いのになぜ「正しい歩き方」になっているのでしょうか?
これには理由が二つあると考えています。
①体の歪みの癖が少なく関節が柔らかい・・・何といっても細胞分裂が活発で多少の筋肉疲労など一晩で解消してしまうぐらいですから、筋肉も柔らかく関節も柔らかいので歩き方も自然にうまく出来ている。
②筋肉のバランスが良い・・・①とも関係していますが、筋肉は大人に比べて弱くても、バランスが良いわけです。股関節を6方向に動かすそれぞれの筋肉に偏りがないために、脚は骨盤ごと真っすぐに進行方向に出て、足先も真っすぐです。
残念ながら、体の癖も年季が入り、筋肉も関節も硬くなっている私達はもうよい歩き方は出来ないのでしょうか?
そんなことは有りません、例え80才、90才でも努力をすればいい歩き方を獲得することは出来ます。
そして、良い歩き方により体の柔軟性や血流までも改善させることができます。
では、そのためにはどうすれば良いのか?
それは、『筋肉のバランスの回復』!!
もちろん筋肉を鍛えることも必要ですが、バランスよく鍛えなければ体はどんどん歪み、良い歩き方からもどんどん遠ざかってしまいます。
ですから、やみくもにただ歩くだけではなく是非、正しい歩き方を習得して、それから歩数を増やしたり、日常生活での習慣作りをすることをお勧めいたします。
特に、子供の時の習慣は長く続ければ続けるほど修正するのに時間がかかりますから、小さいうちから正しい歩き方を習得することは非常に大切です。
繰り返しますが、正しい歩き方は、その子の生涯に及ぶ健康と関係してくるのですから。
動画による歩行相談も行っている礒谷式力学療法× の整体院
杉並区・西荻窪 鴨下療法所