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靴の偏べりはなぜ起きるのでしょうか?

西荻窪駅から徒歩3分の股関節・骨盤矯正の整体・鴨下療法所です。【靴の偏べり】

 靴の偏べり、ありませんか?

 お気に入りの靴であるほど、出番も多くなり痛むのも早いものですが、それでも足にフィットした靴は捨てがたいものがありついつい履いてしまう。

 私も貧乏性でもあり、履いちゃうんですよね。

 しかし、靴が減っている状態で履き続けるのは脚のために、というよりも股関節のために良くないので、すぐ補修するなり履くのをやめるなりの対応が必要です。

 今回は、この靴の偏べりがなぜ起こるのか?

 まず、はじめに考えなくてはいけないのは股関節のメカニズムとなります。

 これは礒谷公良先生が70年前に発見した法則となりますが、『脚と骨盤を脚の外側からお尻の後ろ側につなぐ股関節を開くための筋肉が緊張すると脚が長くなる』のです。

 すると、やすめの姿勢で両脚を少しでも開けば、短い脚に体重がかかるのですが、これは重力がありますから当然起こる物理の原則「水は低い方へ流れる」という事です。

 しかし、この脚に長短がある状態で歩いたり運動をすると、長い脚側に負荷が大きくかかってしまうのです。

 これは、重心を計る計器で試すと簡単にその数字を得られるのですが、開脚して計器に乗ると短い脚に体重が多く乗るのですが、ぴたっと両脚を閉じて計器に乗ると長い脚に体重が多くかかるのです。

 ですから、靴の底も長い脚側が多くすり減ることになるのです。

 そして、ここが非常に重要なのですが、以前にも書きましたが、片脚を高くもう片側を低くすると高い側の股関節が内にねじれるのです。



 ↑これは、是非ご自分で体験してください。
 道路の高低差などを利用して、片脚を高い所、片脚を低いところで歩いてみると、このように高い側の脚が内を向き、低い側の脚は外を向きます。

 この理論は動物の骨格に自然に備わったメカニズムで、私は動物園のサル山で観察をしましたが、サルも同様に山側の脚が内に谷川の脚が外に向いていました。



 ↑ニホンカモシカも同じですね、谷川の足先が外に開いているのが見られます。

 これは、傾斜においても重心のバランスを取るために山側の脚を短く使い、谷側の足を長く使うためのバランス回復機能であると私は考えています。

 ですから、補高靴により股関節が逆に内ねじれを起こし股関節に痛みが出た症例も紹介したことがあります。
 詳しくは:『補高靴の問題点』で。

 という事で、靴のかかと側の偏べりは長い脚で起こり、そのまま履き続けるとさらに脚を長くする、という悪循環になるので、過ぎに補修!です。

 次に内外の偏べりですが、これは皆さんも想像がつくと思いますが外荷重か内荷重かなのです。



 ↑右脚は股関節が内ねじれなので靴も内側が早く減る  左脚は外ねじれなので外荷重になり靴の外が減る

 単純に図式化すると上の図のようになりますが、これは単純にO脚だから外重心とは言えないところにご注意ください。

 靴の外減りは基本的にO脚によるものと考えていいのですが、内側が減る場合は礒谷療法で考えるO脚でも内へのねじれがある場合は内側重心になるケースもあるのです。

 話すとややこしい感じがしますが、ようは足先は外に開いているけれど、膝が内に入るタイプの人の重心は内にかかる、という状態です。


 ↑この状態は特に歩いている時の後ろ脚で起こりやすいです。長い脚側の一歩はどうしても大きくなりがちなので後ろ足先が開いてしまい、膝が内に入るというメカニズムです。

 このパターンの方は以外に多くいらっしゃると思います。

 私が言う疑似X脚、疑似反り腰などのタイプの方々です。

 私の昔のサッカー仲間でもこのタイプの子がいました。
 彼は凄く俊敏でサッカーが上手でしたが、足先を開き膝を内に入れることによりスピードを得ることを習慣化していたのです。
 そして、彼のスパイクも内が極端に減っていました。

 靴の偏べりの内外に関してはシンプルに減っている分さらに、そちらに重心がかかってしまうので、減ってきたらすぐに補習か履かないようにすることが大事です。

 特にスポーツに使う靴であれば、足首の捻挫を呼び込むことにもなりかねないから注意が必要です。

 そして、そうした靴の偏べりに関して一番重要なのは『靴の偏べりは股関節の角度差から生じている』という認識と、その修正です。

 出来ましたら鴨下療法所の股関節矯正を受けていただきたいのですが、遠方の方、そこまで必要ないという方は・・・

 是非、就寝時の『脚の紐結び』をお試しいただきたいと思います。

 寝ている時間=ストレッチの時間になるってすごくないですか?

 股関節疾患で、色々な体操やストレッチを行っている方でも1日2時間ぐらいが限界じゃありませんか?

 しかし、寝ている時間がすべてストレッチになるなら6~8時間ストレッチするという事ですから、効果も期待できるというものです。

 さらに、その紐結びをしやすい紐も販売していますが、効果も分からないものに3500円も払いたくない、という方はまずは使わなくなったネクタイでお試しいただけますし、洋裁が得意な方は是非ご自分で縫ってください。

 結び方もYouTubeで解説していますから、是非お試しください。


 合わせて膝抱え運動も効果倍増、ジグリングより関節に負荷を掛けずに刺激できますから軟骨再生の期待も高まると思います。

 これも詳しくはYouTubeでご確認ください。

    靴の偏べりも根本から改善する礒谷式力学療法× CS60の整体院     
         杉並区・西荻窪   鴨下療法所
         杉並区松庵3‐35‐21  03-5938-7713

↑お問い合わせ・ご予約はこちらからもどうぞ。

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