(追記あり)教務手帳に最適なノートアプリは「GoodNotes5」ではなく、「Flexcil」だと思うのです【公式さんのコメントで弱点解消?!】
iPadを手帳がわりに使っている教員は多いと思います。
今は無料から有料まで様々なデジタルプランナーがありますし、職員会議や運動会の資料、研究授業の資料、指導要領などをiPadに取り込んで仕事をすると本当に便利です。
それらの資料にApple Pencilで書き込むときには、GoodNotes5を使われている方が多いのではないでしょうか。
ですが!
実は教務手帳として使うには、GoodNotesやNoteshelfよりも「Flexcil(フレクシル)」というノートアプリがお勧めです!
■唯一無二のリンク機能
正直、描画機能はGoodNotesの方が優れております。
それでも、他のアプリにはない「リンク」機能が、Flexcilをデジタル教務手帳として唯一無二たらしめているのです。
デジタルプランナーについているハイパーリンクを後から自由に、別のノートにも紐づけられると考えれば良いでしょうか。
簡単な使い方は、amity_senseiのYouTubeがわかりやすいと思います。
■資料と資料、ノートとノートを相互リンクできる
様々な資料をiPadに取り込んだのはいいけれど、あの情報はどこに保存したかな・・・と探すのに時間がかかってしまうことってありませんか?
検索で探せばいいのかもしれませんが、ヒットする件数が多すぎて意外と探しづらいことも多いと思います。
ですが、プランナーに資料のページのリンクを貼っておけば、水色の小さな鎖マークをタップするだけで、リンク先の資料がポップアップされるのです。
このリンクをつけるために、デジタルプランナーと職員会議の資料をSplit Viewで並べて作業すると使いやすいです。
左の職員会議資料の選択した箇所をタップし、右のプランナーにずるずるとひきずってくると、選択箇所のスクショが貼られ自動的に相互リンクをつけることができます。
この機能、本当に素晴らしいのです。
・社会科の指導案と授業で提示する資料をリンクすることもできます。
・研修用のスライドと自分のノートをリンクすることもできます。
発想次第で、使い方はいくらでも広がります。
※GoodNotes用として配布、販売されているPDFテンプレートはほぼ全て使えますので、デフォルトだけでなく自分の好きなテンプレートを読み込んで使いましょう。
■ノートアプリとしての機能
Flexcilを紹介するYoutubeやブログでは、
「PDFリーダーとして」
「閲覧特化」
「資料を見ながらメモをとるのに最適」
と紹介されることの多いアプリですが、いやいやいや、Flexcilの真価はそこではありません。超簡単に貼れる相互リンクこそが至上なのです!
・しかも、ペンの書き心地は良く、直線も簡単に引けます。
・写真を入れてトリミングしたり、拡大縮小回転も自由自在です。
・録音しながらメモをとることはGoodNotesと同様にできますし、音声データのエクスポートも可能です。
■もちろんFlexcilには弱点もあります
・四角や丸などの図形描画はできません。
・GoodNotesのようなスタンプ機能はありません。
・写真の「ロック」ができないので写真の上に書いた文字だけをなげなわツールで動かしたりすることは難しいのです。
・また、最大の難点はiCloud同期ができないので、複数端末で共有できないことです。
なので、板書計画や授業でモニターに投影するといった使い方をするならば、GoodNotesやNoteshelfを使い、教務手帳がわりにFlexcilを使うのが一番だと思います。
せめて写真のロックだけでも出来るようになると、使い勝手が大幅に上昇するのですが…。
iCloud同期は、別のノート間とリンクを貼れるという特性上、かなり難しいと思うので実装はかなり先になるでしょう。
アップデートで改善されることを願っています。
すでに4月の予定をiPadに書き込んでいる方も多いと思いますが、今ならまだデータの移行は間に合います。
新学期からは、ぜひFlexcilを使ってみませんか。
2023.4.7 追記
Flexcilの公式さんからコメントをいただきました!
三角定規アイコン、四角や三角を綺麗に描けるだけだと思っていたら、なんと円形や楕円も簡単に書けました!図形描画はこれでいけます!!
また投げ縄ツールのオプション、とても便利です。文字だけ/写真だけでも動かせます。これでほぼ問題解決できるのですが、写真に写真を重ねることもあるため、やっぱりロック機能は欲しいです。
(学校で配布される行事予定のスクショをデジタルプランナーの月間予定に貼り付け、その上にさらに付箋のpngを重ねて使ったりしたいのです。)
iCloud同期の開発も予定しているとは!嬉しいですね。
公式さん、教えてくださりありがとうございます!!
これで、ほぼ弱点を解消しつつあるFlexcil。
4月は校務分掌や研究、様々な行事についてなど十数種類の書類(もっと多いかも?)が配布されますので、それらをScanSnapで取り込み、リンクページを作ってデジタルプランナーの月予定などと紐づけるととても便利に使えます!
自分だけの目次をカスタマイズして作るイメージですね。
※少し話がそれますが、紙をスキャンしなくともWordデータがある方は「フォルダ内のWordファイルをPDF形式で一括保存するWordマクロ」が非常に便利です。WordのPDF化が楽々できます。詳しくは下記記事をご覧ください。