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ブッカソンがおもしろい
先月、以前住んでいたコミュニティハウス「アオイエ」で開催されたイベント、ブッカソン(Book-a-thon)が楽しい、かつ、どこでもお手軽にできるイベントだったので、色んな人とやってみたいという思いで、メモ。
東京から和歌山に戻った今、本屋さんもない地域で、なかなか周囲で本の話が出来る友達を探すのが難しいんですよね。(地方あるある?)
「でも、ブッカソンなら、どこでもできるし、オフライン・オンラインハイブリッド開催なんかも出来る!めっちゃいい!」となっている人の記録です。
ブッカソンとは
エンジニアが集まってコーディングを行うイベントは、ハッカソンと呼ばれていて、馴染みのある言葉ですが、それを本にしたバージョン。
ブッカソンのやり方(例)
※特に、縛りはないのでアレンジ可能。
事前準備:本をたくさん持ち寄り机などに並べる、珈琲やおやつがあると尚よし。
手順:
①黙々と読む(30分)
②2人ペアになり本の要約や感想をシェア(3分/人)
※①-②を2セット
③全体で1人ずつ問いや感想を共有(15-30分/人)
これを好きなだけ繰り返すと1日が経つ。
その他、ルールやポイントは、ブッカソンを開催してくれている一馬くんがこちらに分かりやすくまとめてくれています。(実際に参加者が読んだ本のまとめもあるよ)
ブッカソンの個人的推しポイント
読書会はよく聞くけど、ブッカソン、もしくはブッカソン的な本の読み方ってあんまりやってるところないよなと思い、この体験をいろんな人として見たいので、推しポイントを列挙していきたいと思います。
準備しなくても気軽に参加できる
まず、他の読書会と違うのは、本を事前に読んでいなくても参加できること。普段、なかなか本を読む時間を取れないんだよなという人にはうってつけです。
普段は集中して本が読めなくても、時間が来ると「全然時間足りない、もっと読みたい」となるのもいいところ。
議論することで問いが生まれる
本を読んでも「内容を忘れてしまう」「読んで終わりになってしまう」という人も多いのではないでしょうか。
だいたい、その対策として「メモを取りながら読む」「ブログなどを書く」という人も多いかと思います。でも、読んだあとは満足してしまって、わざわざメモを見返したり、ブログに書き起こしたりというのはめんどくさくなってしまうんですよね。
でも、ブッカソンでは、読んだそばから、誰かに共有するので「ここは曖昧な理解だったな」「これってどういうことだっけ」と強制的に考える時間ができるので、内容の定着がしやすいという特徴があります。さらに、本から広がり日常的な問いと結びついていくので、生きた読書体験をすることができます。(例えば、「この本では、こういうこと言ってるけど、それってシェアハウスでもよく起きるよね。つまり、こんな理由かな」というような感じで展開されていきます。)
全体でシェアする時間には、1冊の本の内容から話題が膨らんでいって、他の人がシェアした本と関連する内容に結びつくなんてことも、たくさん起こります。
こっちの本で言ってること、あっちの本で言ってること、矛盾してるよね。どういうことだろう?と考えることも、とてもいい思考のトレーニングになっているなと思います。(とはいえ、やってみると、めちゃくちゃゆる〜〜いです)
自分だけでは辿り着けない問いに出会える というのは共読のおもしろさ。
本を通して相手のことを知れる
ブッカソンは、大して相手のことを知らない状態で始められます。いちいち、「〇〇といいます。〇〇会社に所属していて、何歳で〜〜!」というどうでもいい自己紹介を飛ばしても、なぜか相手のことがじわじわと滲み出てくる。その人に付随している「情報」ではなく、相手が何を好きなのか、何を嫌だと思うのかなど「感性」から知るという貴重な体験。
社会人になると、なかなかそんな風に知り合う機会も少ないので、新たな人との出会い方として、おもしろいなと感じています。
ブッカソンは〇〇を大切にするといいと思う
ブッカソンが充実する体験となるために、こういうところを大事にしたらいいんじゃないかなというポイントもあげておきます。
リラックスした空間
本を読むというと、椅子に座ってじっとするというイメージがあると思いますが、長い時間やるので、だらだら読んだり、歩きながら読んだり、いろんな姿勢でOKと言われると長時間でも、苦痛なく読み続けることができます。
今回は、部屋の角で床に座って読むのがいちばん捗りました。
お昼ご飯を一緒に食べる
1日かけて開催するなら、ぜひ、お昼ご飯は同じ釜の飯を食うといいと思います。より、心理的安全性がより保たれた状態で読書することができる気がします。
少人数での開催
あまり人が多いとシェアタイムが取れないので、3-8人くらいを目処に開催するといいと思います。
こんなブッカソンをやってみたい
最後に、こんな風にブッカソンやってみるとおもしろいんじゃないかなという企画を列挙。
テーマ縛り
例えば「なぜ人は悪事を犯すのか」という全体の共有の問いを立てて、その問いを持って読書を進めていくという形。
青空ブッカソン
室内でしかやったことがないんですが読書の秋に、屋外でやるのも楽しそうだなと思っています。キャンプ道具を持って行ってもいいかも。
ブッカソン合宿
1泊2日、ずっと本を読み続けるという贅沢な時間。前後は観光してもいいかもしれないですね。温泉がある街なんかもよさそう。
読書は何を読むかも大切だけど、どこでどんな状況で読むかによっても内容の入り方が違うのが醍醐味ですね。
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改めて、この記事を書いてみて、どこでも開催できるし、本好き友達を見つけるにもちょうどいい言い訳だなと思い、まずは和歌山で開催したいな〜と思いました。(めっちゃ集客しなくても、3人だけ人がいれば始められるのもいいところ。)