30代は「自由」になれる
「30代はいろんなことから自由になれる」
20代の頃に読んだ雑誌のインタビューで、わたしより先に30代になった女性有名人たちが口々に言っていた。
当時は言ってる意味が分からなくて、「ほんとかな」と思っていただけだった。
「自由」ってなに?って。
36歳になって振り返って考えてみたところ、
「自分」から自由になれて愉しい。
「世間で『良し』とされてる価値観」から自由になれて愉しい。
つまりは「生きにくさ」から自由になれたということ。
これは今、「個としての存在」が尊重される時代になったからなのか、それとも様々な経験を重ねて歳をとった結果なのかはわからない。
「自由」でないことも、もちろんままある。
30歳で結婚したわたしは、ふたりでいることの幸せと一緒に、きっとどんな夫婦も多かれ少なかれ持っている窮屈さも持ち合わせている。
(ま、それにしてもひとりで旅に出たり、充分好きにやらせてもらってる面はあるけど)
子どもがいる人からしたら、それこそひとりの時間があることそのものだけで「自由でいいね」と思うだろう。
でも多分ここで言いたい「自由」とは、そういうことじゃない。
何よりもわたしを縛っていたのは自分自身で、
「大人はこうあるべき」とか、「常識的に考えてこれが正しい」とか、自分の思い込みから解放されて自由になれたことが、30代になってよかったなぁと思う、最大のこと。
誰がどう思おうと、自分の気持ちに正直に生きれることこそが一番の自由なのだ。
とは言え、まだまだそんな風に生きられていると断言はできない。
けれど、少しずつそんな自分になる過程を楽しむのもいいんじゃないかな。
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