むかしばなし
担任に、読書感想画の自由テーマの本について相談された。やはり、誰でも男女関係なく楽しめるのは、「むかしばなし」と思って勧めた。
すると、担任から「それは難しい」との返事。逆にその理由をたずねた。
担任曰く、むかしばなしにすると、暮らしのようすや、衣装・道具などがわからない、見たことが無いので、描くことができない。加えて、動物が描けない。足のつき方や、身体つきがわからない。動物を見たことが無いのでは無いのか?動物園に行ったことが無いのでは?と思うほどだと。
この担任の論は、当たらずとも当からず思う。子どもたちは、動物園に行くよりテーマパークに行った方が多いので?と思ってしまう。動物は本物ではなく、図鑑や写真で見て知っているつもりでは?
おはなしを語っているときも同じだ。子どもたちは、例えばミノやカサがわからなかったり、囲炉裏がどんなものかわからないで、おはなしについて来れないことがある。時には、おはなしの途中に、「何?」と聞いてくる。それがおはなしの筋に直接関係無いときは、そのままにして先にすすんだり、後で説明したりする。
しかし、むかしばなしの背景がわからなくなったからと言って、語らいないわけにはいかない。だからこそ、語っていきたい。