ジンくん
大好きな人の話を書く。その人はすごくかっこいい。眉毛がきりっとしていて、鼻が高くて、唇はふっくら。背が高くて、スタイルが良くて、顔が小さいから、引きで見たときのかっこよさにはいつもはっとさせられる。
ステージに立つと、曲によっては長いこと端っこにいたりする。端っこにいるときのその人の顔はいつも一生懸命だ。真ん中に出てきて、歌いだすとき、表情が豊かになる。その表情は曲によって違う。少し顎を上げて見下ろすような表情のとき、とても美しくてかっこいい人だ、と思う。顎を引いて、口角がほっぺたに埋もれちゃういつもの笑顔になったとき、とても可愛くてかっこいい人だ、と思う。
寝るときはパジャマじゃないとだめらしい。可愛らしい、しわくちゃのパジャマ姿を見せてくれる。寝起きぼさぼさでもかっこいい。
ゲームがすごく好きみたい。ゲームしながら文句を言ってる姿を見せてくれる。ゲームに本気な人はちょっと苦手なんだけど、その人ならかっこいい。
料理が上手だ、簡単な料理ならレシピを見ずに作っちゃうようだし、魚を捌いたり、肉を解体してみたがったり、年下たちが美味しいおいしいとその人の料理を食べている。料理ができるなんて、かっこいい。
そんな私の大好きな人だ。
ジンくん
私にとってジンくんは、一番ちょうどいい距離感でいてくれるアイドルだ。お気に入りの本、『推し、燃ゆ』という有名な本があるのだけど、そこに出てきたお気に入りの言葉は私にとってのジンくんそのものだった。
「携帯やテレビ画面には、あるいはステージと客席には、そのへだたりぶんの優しさがあると思う。」
ー宇佐見りん(2020) 河出書房新社
『推し、燃ゆ』62頁
この「へだたりの優しさ」をよく理解している人だと思う。そのへだたりは、時に誤解を生むこともある。へだたりに甘えていることに気づかない人たちから過度な要求をされることもある。それも全部、よく理解している人だと思う。ジンくんはよく説明してくれる。VLIVEでなんとなしに、最近あったことを話し始めたと思ったら、ファンのもやもやを取り去ってくれる。会社があることないこと批判されているとやんわりそこに言及してくる。
誠実に、的確に言葉にすることで、へだたりを優しいままでいさせようとしてくれる。だから私は安心して皆を好きでいられるし、何かあっても皆自身の言葉を待ちたい、と思える。「良い姿だけをお見せしたい」とよく言うジンくんはとても誠実だ。ファンとアイドルの間に線を引きながら、心地よくファンで居続けられるようにしてくれる人だ。すごくかっこいい。
私にとってジンくんは、ちょっとした幸せを与えてくれる人だ。
ジンくんって、面白い。ジンくんのしょうもない話は、私の笑いのツボだ。全然面白くないギャグを言うのに本人が一番笑うから、面白くなっちゃう。Wevereseのファンから他のメンバーへの熱烈なメッセージに対して、全然関係ないお返事を残す。自転車での退勤姿、目立ちすぎでしょ。ほんまかいな。嘘か本当か分からない、普段からそれをしているのかカメラの前だからふざけているのか、よく分からないようなことをするし、言う。私はそんな突拍子もないジンくんを感じるたびに、ふっと笑ってしまう。日常生活で背負い続ける色んな荷物から、その瞬間離れられる感じがする。また今日もだめだった、また今日も考えすぎてる、もうしんどいな、消えちゃいたいと思っていても、ジンくんのおかげでまた笑える。ありがたいな、といつも思う。生き方とかそんなたいそうなものじゃなくて、ただ何もない日常にちょっとした幸せを与えてくれる。私にとってジンくんはそういうアイドルだ。面白いことを言えちゃう賢いジンくん、かっこいいな。
ジンくんは私が初めて好きになった芸能人だ。推しっていうやつ、初めてできた。アイドルって何か、未だによくわからない。1人の人を深く好きになるのは怖い。あなたがいなくなったらどうしようとか、そんな自分じゃどうしようもできない感情すごく怖い。でもジンくんなら安心するんだ。たぶんジンくんずっとちゃんとしてるって思っちゃうから。これもへだたりへの甘えです。良い姿だけをお見せしたい、幸せでいてください、優しい言葉に甘えてる。不安なことも説明しに来てくれる誠実さに甘えてる。必ず笑わせようとしてくれる、あなたの仕事人っぷりに甘えてる。ふわふわと掴めないようで、不意に見えるジンくんの完璧主義で頑固な部分。お仕事とプライベートの割り切り方も、たまに見える少年のような不安定さも、ジンくんが一人の大人として、アイドルという職業をするなかで身につけてきたもの、守り続けてきたものなんだろうと思う。私にとってジンくんはあまりにも自立した大人で、辛いことの乗り越え方だって私よりずっと沢山知ってる人。信用して、甘えて、憧れている。結局ジンくんがいないとダメみたいだ私、笑っちゃうな。でもそれが、アイドルとファンだよね。ジンくん、私をファンにするお仕事、大成功だよ、見事に甘えちゃった。安心して好きになっちゃったよ。仕事人ジンくん、かっこいい！
私はジンくんが大好きだ。こんなにかっこいい人、他に知らない。ジンくんの写真を見るとかっこよくてきゅんとする。ジンくんからたまに出るとっても優しい言葉を聞くと、すごく嬉しくなってどきどきする。面白い言葉は、相変わらず賢い人だなと思って笑顔になるし、ジンくんが見せてくれる姿なら何でも、見ていたいなと思う。
すごく憧れのお兄さんで、１番のアイドルで、大好きできっと恋してる。私がこんなに毎日ときめくことができるのは、あなたがアイドルで居てくれるおかげだ。ジンくんは沢山の面を見せてくれる、かっこよくて素敵なアイドルだ。
大好きでいさせてくれてありがとう。恋させてくれてありがとう。黒とか青とか灰色とか、そんな色で埋めつくされた私の視界の唯一のピンクがあなたです。ジンくんへの気持ちはきっと説明できないんだ。これだけなんだけど、これだけじゃ足りなくて、赤っていうよりピンク。自分では気づけないけどきっと大きくて泣きそうな気持ち。うまく伝えられなくて、でもすごく伝えたくて、かっこいいよ、かわいいよ、優しい人だね、とても綺麗だ、いつもありがとう、沢山本当は伝えたいんだよ。伝わらなくていいから、沢山思ってるんだ。
ただあなたが見せてくれる姿を、できるだけ真っすぐ受け取りたいなと思う。そして、ジンくんの言葉が、姿が、それを求める人にできるだけ真っすぐ届いてほしい。これからジンくんがどんな人生を歩むのか、私には全然分からないけど、心の底から笑える日が毎日できるだけ多くありますように、と願う。
私に毎日ちょっとした幸せをくれてありがとう。いつも私の心の中にいてくれてありがとう。ジンくんという人を知れて、良かった。まだしばらく、あなたのファンでいさせてください。
ジンくんは私の世界のなかで１番かっこいい。
書ききれないくらい大好きで、書ききれないくらい感謝しています。
お誕生日おめでとう。