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【レンズって奥が深い!】カメラレンズの起源・種類・構成


 カメラ撮影に必須なレンズ。

 
でもそもそもレンズとは?レンズってなに?と思い

まずレンズの語源ってなんだろう?と思って調べてみたところ、
なんとその由来はヒラマメ(レンズマメ)という名前の豆でした!

 
13世紀ころ所謂虫眼鏡(凸レンズ)として用いられ始めた際にこの豆に似ている事からこう呼ばれる様になったそうです。
 
ラテン語で lens 。 
前回のカメラと同様こちらもラテン語由来なんですね。

今日はレンズの起源、種類、構成についてつらつらと書いていきます♪




古来からある「レンズ」

レンズの起源


 
レンズの概念は2000年前には有ったそうです。
文献には古代ローマの哲学者ルキウス・アンナエウス・セネカという人が老眼になった時に水球儀を通して文字を拡大して読んだとの記述が残っているそうです。
 
さて、偶然発見された現象でも試行錯誤し再現実験を繰り返しながら人類は文明の発展を遂げてきました。レンズも過分に漏れず同じ流れとして発展していきます。
 
14世紀になるとイタリアのベネチアでレンズ用の良質なガラスが製造される様になりました。1430年代には凹レンズが眼鏡に使用されたとの記述もあります。
 
16世紀に入るとそれまでのピンホールカメラに変わりより多くの光を取り込めるレンズを使用したカメラが登場しました。
しかしまだまだ映像の記録までは出来ません。
感光材料に寄る撮影が出来る様になるのは19世紀に入ってからです。
 
 
その後も人類はレンズを通した光の屈折を観察し試行錯誤を繰り返しながら様々なタイプのレンズを発明していきます。
 
 
そもそもレンズはカメラの様な機構物では無く硝子(科学的に言うと液体)です。
自然界に存在する現象を様々な視点から観察しその特徴を生かすべき箇所を生かし不要な部分を削除することによって進歩させてきました。
 
そんなレンズですので、詳しく紐解くと余りにも膨大なレポートになってしまうので、今回はその種類と特徴を羅列してきます。
 
 

レンズにも色々あるよ

レンズの種類


 
1,球面レンズ(球面の一部を切り取った形)
 
凸レンズ
言わずと知れたレンズ界の始祖にして重鎮。レンズの語源にも深く関わっている存在!
形状はレンズの中央が周辺より厚くなってます。
レンズに入った光は偏光して集約され反対側に焦点を結びます。
 
凹レンズ
凸レンズをフォローする才能を持った素敵な相棒!
形状はレンズの中央が周囲より薄くなっています。
レンズに入った光は偏光して拡散し入光側に虚像として焦点を結びます。
 
そして凸レンズ凹レンズ共に「平凸レンズ 両凸レンズ 凸メニスカスレンズ」「平凹レンズ 両凹レンズ 凹メニスカスレンズ」があり、球面レンズは合計6種類あります。
 
両凸レンズはまさにレンズ豆の形状と同じに両面に膨らみを持っています。
平凸レンズは片側が膨らんでおり反対側は平面です。
両凹レンズは両面とも中央が薄くなっており、平凹レンズは片面が中央薄く反対面が平面です。
 
メニスカスレンズは少し複雑で片側が凸レンズ反対側が凹レンズになっており、凸メニスカスは中央が厚く、凹メニスカスは中央が薄くなっています。

「平凸レンズ 両凸レンズ 凸メニスカスレンズ」
「平凹レンズ 両凹レンズ 凹メニスカスレンズ」

          
2,非球面レンズ(部分的には球面の一部だがそれをいくつか複合したもの)
形状は山を横に見た感じです。周囲はなだらかな曲面で中央が膨らんでいいます。

主に眼鏡に使われています。

今回は代表的な非球面レンズの形状を記しましたが、現在はより複雑な形状の物も製作されているそうです。

主に眼鏡に使われている非球面レンズ


 
 

カメラレンズの構成


そしてカメラのレンズは球面レンズを単体であったり複数枚を貼り合わせたりした物を幾つか組み合わせて作られています。
 
捉えた風景を一つのレンズだけで処理しようとすると、周囲がぼやけたり、光が屈折した時に波長の合わない色が仲間外れにされたようにはみ出して見えたり、そもそも映像の拡大縮小が出来ません。

なので複数枚で各々の特性を生かし他のレンズをカバーし合いながらベストな映像を作り出しています。
 
カメラレンズの表記にレンズ構成で「5群6枚」といった物があります。
これはレンズは6枚使っていて そのうち2枚は貼り合わせて使用されています。
 
こうして入って来た光を補正し、群の距離を変えることで拡大縮小やピントの調整をし、ベストな画・映像を決めてシャッターを押し記録に残す。
 
普段私たちが何気なく録画出来るのは、こんな壮大な自然現象の力のおかげなのですね!
 

終わりに

駆け足な表現になってしまいましたが、レンズもいずれ深堀していきますので、楽しみにお待ちください。
 
今回もご拝読いただきありがとうございました!

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