やったね!塔矢アキラについに勝利!&19路初心者に効果的な練習法とは?
ゲームの「ヒカルの碁1」の塔矢アキラにとうとう勝利!
あのアキラくんにですよ、もう感動!
嬉し過ぎて写真撮って子供にまで見せて自慢する始末(苦笑)
ちなみにゲームの「ヒカルの碁1」については、前の記事で紹介していますので良かったら読んでください。
初挑戦はおそらく1ヶ月くらい前ですが、3回目の挑戦で勝利。最初は13路を始めたばかりだったのでどこに置けばいいのか全くわからなかった状態から、ヒカルのおじいちゃんや加賀くん、ヒカルに19路4子局で練習してついに勝利!
ここのところ19路ばっかりで練習していたので、13路が狭く感じて打ちにくかったものの、やはり19路で練習したことが13路につながったという気がする。
ちなみに、19路さっぱりわからんと困った2週間前の話はこちら
19路の練習に最適なのはやっぱり棋譜並べかも?
この前、碁会所に行って本当にちんぷんかんぷんだった19路。何がわからないって、広過ぎてどこに置けばいいかわからない。それと、どの状態を「一段落」として次の局面に行けばいいのかわからない。そのほかにも、具体的には言えないけど、とにかくどうすりゃいいのかわからんことだらけ。
そんな時に、囲碁教室で「この棋譜を3回並べてみて」と渡されたのがきっかけで棋譜並べを始めました。そして、その効果は絶大だったように感じます。
9路盤までは棋譜並べなんて意味ないし必要もないのですが、13路、19路くらいから生じる「広過ぎてわからん!」という悩みに一番効くのは棋譜並べなのではと。もしかしたらそんなの常識なのかもしれないけれど、自分は初めて痛感したわけです。
どの棋譜を並べるのがいいのか
棋譜を並べるならなんでもいいわけではないと思います。例えば新聞なんかに載っている井山さんと芝野さんの棋譜を並べても、初心者にはちんぷんかんぷんで大変な割に得られるものが少ないのではないかと。
棋譜を並べる理由として、基本的な布石を知るとか、とにかく攻め方逃げ方何も知らないから流れを知ることが大事なのですが、そのためにはどうしてその手を打ったのかがわかるものを並べるのが大事じゃないかなと。そう考えるとそういう解説のある、しかも模範的な対局の棋譜を並べるのがベストだと思います。
囲碁教室に通っておられる方なら、教室でもらう棋譜を並べるのが一番じゃないかな。棋譜をもらうときに大体解説してもらえると思うので、なんでそこに置いたかなど理解した上で並べられるからです。
そうでない場合、またそうであったとしても自分としては「ヒカルの碁入門」の九子局と「ヒカルの碁入門の実践編」の棋譜を並べるのを一番おすすめしたい!
「ヒカルの碁入門」の棋譜を並べる
「ヒカルの碁入門」は、囲碁のまさに入門の内容を扱っている本です。
最初にアタリやコウなどのルールがあり、その次に9路盤の打ち方、それから基本の19路模範対局について書いてあります。しかしこちらの模範対局も参考にはなるけれど、かなり穏やかな進行で、個人的な経験ですが実践に不向きであまり参考にならないような。ちなみに、吉原先生の「はじめての囲碁の教科書」の最後のある模範対局も同じような内容です。
しかし、この本の一番最後に9子局の模範対局の解説があり、棋譜並べをするならこちらがおすすめ!
たった20ページ、黒54目までなので並べるだけならすぐ終わるのと、脱線もなくポイントを絞って詳しく解説してあるので最初のとっつきやすさは抜群。慣れてくると、その後のテーマ「キリ違いは怖くない」で、4パターンの白がやってきそうな手の対処法を読むとさらに補強される感じ。
おそらくはじめて碁会所に行くと9子局で打つことが多いと思うので、すぐに役に立ちます。
または、この9子局を並べるのもおすすめですが、個人的には「実践編」の方の棋譜を使うのもさらにおすすめです。
石倉先生の「ヒカルの碁入門実践編」は、19路盤での実践的な打ち方が大きく3つの場合について解説してあります。
互先ー基本的な進行の棋譜(星の定石とか三々の定石とか)
互先ー応用的な進行の棋譜(星対小目の対局)
4子局での打ち方
3つの対局について、白黒双方が何を考えて打っているのかということや、覚えておいた方がいい定石なども踏まえてこれ以上詳しく親切に書いてある本はないんじゃないかなと思います。
「ヒカルの碁入門実践編」の初心者向け疲れない活用方
通常だと前から順番に読もうかなと思うのですが、結構これが大変です。というのも、一番最初の基本的な進行の棋譜は66ページもあって黒193目まであるので正直まともに最初から追うと疲れるし長すぎて身につかないです。
しかも、石倉先生はとても親切なので進行についての説明だけじゃなくて、間間に「2間開きは連絡している」「三々の定石」「隅の生き死に」などコラムも入り、また「基本の棋譜ではこうしたけど白17でこうやってきた時には・・」という別の攻め方をされた時の説明、また「黒18でこう打ったけれどこれが安全な理由は」と盛りだくさんのの内容で、悪い言い方をすると脱線が多いのです(1章の参考図だけで85まである位・・・)。
なので、おすすめは「最初は3章から棋譜のところだけ並べながら読む!」ことです。
3章は入門の方と同じ置碁で、しかもこちらはさらにレベルアップした4子局なので、9子では勝てるという場合にすぐ役に立ちます!しかもページ数も30ページほど、黒78目で終わりなので棋譜のところ(1譜、2譜と書いてあるところだけ読んで行き15譜まで)だけ並べるならそれこそ10分くらいしかかからないのです。
各譜のところにはなぜ白がそこに打ってきたか、どういう意図があって黒は打ったかなど説明があるので、そこは読むと理解が進みます。そして余裕が出たらちょっとずつ参考図も読むようにして行けばそれだけでもかなり違うと自分は感じました。
棋譜並べは監督目線のゲームメイキング特訓?
もちろん、詰碁(石の死活)、手筋とかも大事と思いますが・・・。
サッカーに例えると、自分の勝手なイメージですが詰碁・手筋はドリブルとかシュート練習、トラップ、パスの練習、筋トレみたいな選手一人一人の能力を上げるトレーニングで、棋譜並べはチーム全体のそれぞれの選手をどう配置してどう攻めたり守ったりさせるかという監督的な目線の訓練みたいな・・・。サッカー全然わからないですが。
9路までの時点では石の動きは狭い範囲での技術である手筋・詰碁がかなり有効ですが、13路以上になるとそれだけでは足らなくて全体を見る監督目線の練習が必要、ってことかな・・・と初心者目線ですが思いました。そして、その監督目線を養うには対局を見ること、もっといいのは対局での石の動きを一つ一つ噛み締められる棋譜並べ、ということになるわけです(そこに解説が入れば意図もわかりさらに効率が上がる)。
現時点で自分は入門の9子と実践編の棋譜並べをしたり説明を読んだりしているだけですが、「三々に入られた時」「挟まれた時」「狭い場所で追い詰められた時」どう打ったらいいのか、「カカって来られた時にどちらから打ったらいいのか」、また「4子を生かして打つにはどうしたらいいのか」などとにかくどうすればいいか全くわからなかったところから始めて、棋譜並べをする前とし始めてからは天地の差くらい自信がつきました。
19路始めたばかりでどうしたらいいかわからない、という場合は棋譜並べをしてみるのは有効と思いましたので、よかったらやってみてください!