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初心者の検討できるネット碁探し(COSUMIとパンダネット)

ちょっと前回の記事があまりにも長すぎたので、ネット碁探しについての話は別にすることにしました。
流石に5000字はやりすぎた、、

ネット碁をやっている人はいるけれど、実際どんな感じか口コミを書いている人って意外といないような、、ということでパンダネットやCOSUMIをやって見ようかなと思っている人の参考になれば何より。


強くなるためにはやっぱり対局が必要・・・でもどこで

結局のところ強くなるためには、詰碁や手筋だけじゃなくて失敗の経験が必要そうです。対局をしてたくさん失敗して「あちゃー」と思うことを繰り返して少しずつ失敗を減らしていくのが本当の囲碁の勉強の仕方であり、面白さなのかもということに今更ながら気づく日々。
対局苦手なんだけれどなあ・・・。

果たしてどこで対局練習するか・・・

というわけで、希望としては以前13路を打つ場所を探していた時とほぼ同じで

  • 19路で初心者向けの対局ができる(できればAIと対人の両方)

  • 対局後に検討ができる(どの手が悪かったか、どう打てば良かったか教えてくれる)

  • これに勝ったら何級など成長を感じられる

  • 棋力の目安がわかる(碁会所などに行って聞かれてわからないので)

  • じっくり考えて打ちたいので早碁じゃないところ

というところを探していると、COSUMIとパンダネットが今のところ良さそう、というのが現時点の結論です。

ゲームのヒカルの碁はどうした?

ヒカルの碁2はほとんど9路なので、今やっと19路が分かり始めた自分にとっては逆戻り感が半端なく、どうしてもモチベーションダウンになりやってません、、
そして1の方の塔矢名人にも勝ちたいんですが待ち時間が長すぎてそもそもあれから立ち上げてもいません、、、GBAそのものが19路を打つには向いていないという問題があり、泣く泣くゲームの方はやってない状態です。

COSUMIで対局してみた

ヒカルの碁以降、COSUMIで石を置いてやっています。9子から始めて、今は5子でやっているところ。知っている方は多いと思いますが、COSUMIはおすすめです。

COSUMIのいいところ

  • ブラウザだけでアプリインストールや会員登録もいらない

  • 9子〜0子(0子はレベル0〜9)置いて打てるので初心者でも出来る

  • 置く石の数を少しずつ減らしたり、置碁を卒業したら今度はレベル別であるので成長を感じられる

  • 時間制限がないからゆっくり考えて打てるし、ちょっと中断して続きからもできる(ブラウザを閉じない限り)

  • 検討ができる!ーどこで負けたか優劣グラフで確認できる

  • 検討ができる!ーAIがどこに打ったらよかったか、どの手が悪かったか教えてくれる

どこで形勢が逆転したとか、どこに打ったら良かったと教えてくれる

COSUMIの初心者的にちょっと分からないところ

  • 置き碁だと、序盤真ん中あたりに集中して打ってくる(リアル対局だとまずない)ので果たしてCOSUMIで勝てても実戦で勝てるかは不明

  • おすすめの手がかなり好戦的(序盤からすぐツケる)

  • 実際おすすめの手が参考になるかというと、うーむ・・・

COSUMIと打っていると、COSUMIに勝つ方法ばかり上手くなるので果たしてこれでいいのかとちょっと疑問に思っています。例えば、置碁だからできる戦法として

  • 星に4子置いて、そのうち1子は囮にして、隅1子にAIが取り掛かっている間に、他の隅3子をシマリ2回してまで三々に入らせないようにする(ケイマとコスミでガチガチにするか鉄柱)

  • ちょっとでも石が近づくと接近戦でコテンパンなので、できるかぎり離しながらあちこち分散させながら拡大させる

こんな感じで5子置きまでなんとか勝ってきましたが、囲碁教室や碁会所ではあまり通用しない技なんで本当にこれで勝って良かったになるのかはずっと謎です。碁会所の場合、星の定石を4箇所全部やってからスタートみたいなことが多いので(むしろそうしないと、上手の人に「こうやるんだよ」と指導されることが多い)序盤から作戦が違う感じ。
でもまあ、気軽に外出先でも打てるし、途中で中断して時間が空いた時にやれるのもいいところですね。

ちなみに、ネット碁(ロボット)によって使っているAIが違うらしいです。COSUMIはKataGoを使っているらしいですね。パンダネットの学習が見れる方は、大橋七段がAIの違いについて語られている(第8回)ので見られてもいいかも?

パンダネットに入会してみた

COSUMIの打ち方が独特すぎるので、今はパンダネットも始めました。パンダネットは世界最大級のインターネット囲碁サロン。他のネット碁サイトに比べて、学習内容が充実しているのが特徴
さすが世界最大級、というだけあって自由対局室には外国人の方もおられますね(中国人、ロシア人、アメリカ人、カナダ人、メキシコ人など色々)。でも7割は日本人のような。時間によるのかもしれませんが。時々プロの対局もやっています。観戦自体は入会しなくてもゲストモードでできます。

自分は対人対局する勇気がないので、もっぱら初心者向け15級ロボットと打っています。
15級でもかなり強いので2子でいい勝負という状態。ということは自分は実力17級な訳です。ただCOSUMIは4級程度と書かれていて、5子置きで9級なので本当に棋力って分からない。ただ、パンダネットの中でも勝間七段が言われているように、パンダネットは碁会所で初段の人が10級でちょうどいいこともあるようなので、ちょっと強めなのかなと思います。

パンダネットのロボット対局のいいところ

まだ始めたばかりなのでパンダネットの全てがわかっているわけじゃないのですが、パンダネット(のロボット対局)のいいところは

  • COSUMIより定石を意識した(リアル対局に近い)打ち方をしてくる

  • 検討がさらに詳しく出来る。間違えた局面の練習問題など自分で作れる(この辺り12月発売の「銀星囲碁23」に近いのかも?)

  • 棋力別ロボット(15級〜四段)があるので、自分の棋力がわかりやすいかも?

パンダネットの検討は「AIの一手」という外部サイトと連携してできます。
一手一手「この手は素晴らしい」「神の一手」「凡手」「正着だけどイマイチ」「悪手」などコメントがつくところがCOSUMIよりわかりやすいです。候補もいくつか出るので、こっちが方が良かったのかと理解しやすいです。
また、AIが「この手がいい」という手を打った場合、その先がどうなるかも示してくれるのでさらに素晴らしいですね

一つ一つの手について「悪手」「良い手」などコメントがあり、ここに打てば良かったと教えてくれる

パンダネットの初心者的にはよくわからないところ・微妙なところ

  • 一番弱い15級のロボットが強い(置碁のCOSUMIと比べ無駄な手が少ない)

  • 対人対局はハードル高そう(ビギナーの次に低い15級でも対局数が1万回以上とかいう人がほとんど・・・それで15級とか嘘でしょ、、)

  • 一部コンテンツがPCじゃないと出来ない(棋譜解説、死活判断やロボットと決め打ち碁など)

  • 途中で中断して続きというのができない

  • デフォルトで時間制限があるが、自分で最初に設定無しにすればゆっくり考えられる(ただし対人の場合はそうはいかないのかも?)

対人は上記の通り、ものすごく強そうなのでちょっと当分の間しないかも。他の皆さんもロボット対局をメインとして打ってらっしゃる方が多そう。対局数が多い方も、おそらくですがロボット対局で練習をして、自信をつけてから一般対局されているじゃないかなと。

初心者向けじゃない学習コンテンツ・・・

たくさん学習できるコンテンツがあるのですが、囲碁歴半年の自分にはちょっと向いてません。なのでパンダネットを最大活用できてません、、

  • 毎日一問 :毎日やってるけど、 正直今の自分には難しすぎ・・・

  • タイムアタック:入門・初級・中級・上級とあるのでやってます

  • 上達カルテ:初級でも難しすぎ・・・(2級までが初級らしい)

  • 熱血囲碁講座・10分講座:なんとも、自分にはまだ難しくてちんぷんかんぷん・・・囲碁フォーカスの方がわかりやすい

  • ロボットと決めうち碁:13路までしかないのと、ヒント(一文だけ)はあるけれどどうやったら勝てるのか何度やってもわからない・・・しかもPCのみ

こんな感じなので、ロボット対局と検討、タイムアタックがパンダネットで利用している1番のサービスです。あとは金銭的に余裕があれば、指導碁とか、棋譜の添削なども興味があるところ。

ちなみに本当は12月6日に発売予定の銀星囲碁23を買う予定だったのですが、パンダネットが結構いいので、買うのを見送ってます。AIの一手と検討の内容がほぼ同じなのかもと。ただ向こうは文章でAIの解説があったり、対局中にヒントが出せるみたい。今後機会があれば銀星囲碁の方も試してみたいところです(高すぎるのが難点・・・)。

AI検討あればネット碁だけで本当に強くなるのかな?

これは本当に謎です。ネット碁だけで強くなる人もいるのでしょう。でも闇雲に打っても同じ間違えを繰り返すような・・・。AIでしっかり検討すれば違うのかもしれません。
ただAIの指摘はやっぱりある程度棋力がないと理解しきれず、活用が難しいというのもあるかな・・という気がします。一手一手の評価がわかりやすいのはいいのですが、全体的な攻め方や手の抜き方などについてはAIのみではわからない気もしています。
なのでAIと打ちながらも本などで勉強するのがいいのかなと。例えば最近図書館で出会った本ですが、よくある間違いをどうすれば良かったのか教えてくれます。こんな感じの本を読んだり、囲碁教室とか指導碁をお願いするとか、ネットだけじゃない勉強も取り入れないと、同じ負けばかりでモチベーション的にもなかなか厳しい気がします。(あくまで初心者の見解)

一方で碁会所で上手の方と色々お話ししながら打つ方が勉強になりますし、おそらくその方が引き上げてもらいやすいかも・・・と思うのですが、一度の対局で色々と指摘があると覚えていられないとか(ネットだとスクショとかも取れるけれど碁会所でメモするのは大変)、初心者同士の対局だと(囲碁教室とか)検討を全くしないで終わりとかもあるので、碁会所や囲碁教室ならベスト、というわけでもなさそうです。頻度を増やせばそれでも良さそうですが。

ちなみにnoteもされている三村九段によると、やはりAIの検討だけで上達というのは初心者にはなかなか難しいようです。

反省が大事というので

我が最大の師と勝手に思っている石倉昇先生曰く、「対局したら反省が大事」というので、「囲碁反省ノート」をGoodnoteでつけています。対局の中での「あちゃー」を記録するときもあるし、ただ単に日にちと何目負けかを記録することも。と言っても思いついた時だけで、毎回つけてるわけではないです。
一力先生も対局の記録をつけられていたと聞いてやってます。本当は手書きがいいのかもしれないけれど、結構手書きで黒丸とか白丸描くの大変。

あの時はまだ7子でも負けてたのねー、と見るとちょっと前進した気持ちになれるのもいいところ。

という感じで、まあ初心者の試行錯誤なので参考になるかどうかはわからないですが、パンダネット入会を悩んでいるとかそういう方の参考になれば何より。

ってまた5000字近くまで書いとるやないかーい!