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初心者にはゲーム「ヒカルの碁」が最善手かも

「囲碁であそぼ」は未だに棋力は25級で三好実休氏やら兄の三好長慶氏と勝ったり負けたりしているところ(眠れなくなるため週末の夜しか対戦しないのでで進行遅め)。
同時に石倉先生の「ヒカルの碁入門」の本を読んだり動画を見たりして、19路の基本やら定石もちょっとずつ勉強してます。もうそろそろ13路とか大きな碁盤で打ちたいなと。
↓石倉先生の本とか動画などについて書いた前回の話こちら

NHK囲碁フォーラムの柳澤先生も広い碁盤で打ったが良いって言われてますからね。


最適な初心者向け13路〜アプリを探すが・・・

それで、さて13路に行くとして、どのアプリやソフトで打とうかなと思い色々と探したのですが、

  • 囲碁クエスト →いつも長考しちゃうから早打ちできない

  • みんなの囲碁→アプリの中では一番良さそう。でもなんかとっつきにくそう

  • パンダネット→こっちも良さそう。でもちょっと試すには高いし、初心者向けのAI対局はなさそう。

  • 幽玄の間→もう入り口からしてわけわからない。初心者お断りの空気感

  • 天頂の囲碁などのPCソフト→パッケージからして荘厳すぎて高いし買う気がしない(最強棋力三段とか四段とか言われても・・・初心者向けはないのか)

理想を言うと、「囲碁であそぼ」みたいなとっつきやすいイラストで、弱いところから始まって道場のように「次はこの人(AI)に勝ったら棋力が上がる」みたいに方向性が明らかで13路・19路が打てるものが欲しい。しかも13路位になると広すぎてどこに打ったらいいのかわからない(どの段階で一段落と考えて次に行けばいいのかわからない)ので、打ち方のお手本を教えてくれたり、最善手を提案してくれるか、「さっきの手は悪かったよ(こっちの方が良かったよとか)」と教えてくれるようなアプリなりソフトなりなのですが、これが本当にないんですよ。
理想は「囲碁であそぼ」で13路まで打てるようになることですが(ちなみに子供も「囲碁であそぼ」をやってますがやはり6路が長すぎて飽きると)残念ながら現在は9路まで。
ちなみに、ついこの前の8月25日の毎日新聞に「囲碁であそぼ」の第二弾を作っている、とあったんでこれにはすごく期待!でも早くきてー、飽きちゃうよー!

そこで出会った「ヒカルの碁」ゲームボーイ版

もう20年くらい前のゲームですが激安でゲームボーイ版の「ヒカルの碁1」をゲットしてやってみたら、これが超いい!親しみやすいし、わかりやすいし、今まで出会ったすべての囲碁アプリやソフトの中でダントツの良さ!本当におすすめ!
ちなみにヒカルの碁を読んだことがない方は、面白いのでぜひ読んでください!アマゾンでたまに1・2巻が無料で読めたりします。
と言うことで、今回は初心者に最適なゲーム「ヒカルの碁1」を紹介します!

佐為がわかりやすく囲碁の基本や19路の打ち方を教えてくれる

全く囲碁がわからない人でもできるように囲碁のルール、アタリとかの基本事項だけでなく、目の作り方、欠け目、石の連絡の他にウッテガエシ・オイオトシなどの手筋、13路盤の序盤・中盤・終盤や終局の判断など途中に問題も入れながら教えてくれます。13路の打ち方の説明があるのがとても勉強になりますね!
ちなみにこのチュートリアルは自分で知りたいのを選んで聞く方式なので、もうすでに知っているよ、という人は聞く必要なしです。

「囲碁であそぼ」でも基本の説明があるけど、こちらの方がちょっとレベルアップした内容
間に問題も挟みながらなので理解も深まる!
13路の解説は珍しいので助かる!

お手本の打ち方を佐為が教えてくれる

「囲碁教室」に行くと、あかりちゃん相手に9路対戦になりますが、この時に佐為がお手本で打ってくれます。これがすごく勉強になる!
9路は「囲碁であそぼ!」で散々やっているけれどわからない中で自己流で打っていたので、こう言うお手本を示されるのはとにかくありがたい!布石にもバラエティがあってなるほどと思うことが多いです。

教えてくれるお手本は数えてないけど10パターンくらいありそう。布石も毎回違う
お手本を示すだけでなく、途中経過で3択でクイズもあり理解が深まる!

お手本は多分10パターンあるかないかくらいですが、全部9路なのでできれば13路も教えて欲しいところ。長くなるからないのかな。
最初のうちは囲碁教室であかりちゃんと何度も対戦するだけでかなりの力がつきそう。
こちらも上のチュートリアルと同じく、習いたい人が自分で囲碁教室に行って対戦して学ぶ形式なので、絶対やらないといけないというわけではありません。

詰碁(手筋)問題も豊富!

ストーリーの進行状況に応じて初級・中級・上級レベルに分かれた詰碁や手筋問題も豊富です!初級は筒井先輩、中級はネットカフェ(三谷くんのお姉ちゃん)、上級はヒカルのおじいちゃん。

これは詰碁じゃなくて手筋問題だけど

難点は間違えた時に答えが出ないこと。何度もやって正解させるのが目的なのかな・・・。そのあと検討モードが出るのですが、正解不正解でた後の検討(しかも1手戻る→自分ではなく自分が打った後の白の1手)と言うのが意味がわからない・・・。説明書がついてなかったからわからないけど、何か見落としているんだろうか。

ヒント付きでひたすら対局練習できる

ストーリーとは別に自宅のドアから行ける「碁会所」でいろんなキャラクターと自由対局できます。あかりちゃんが一番弱くて、その後は自分がストーリーで勝ったキャラクターが出るのかな?(今のところ筒井先輩、三谷くん、金子さん、加賀くんしか出てないけど、いずれはアキラも出るのかも)
ちなみにストーリーより自由対局の方が各キャラ強いです。

自分で、9路・13路・19路を選んで打てます。
置碁もできるし、逆コミもできるから難易度を調整できる。
一番いいなと思うのが「ヒント」で「最善手」か「おすすめ3択」のどちらを表示するか選べるところ。
13路は自信がないので「ここかな?」と予想してヒントを使いあってたら「やっぱり!」とか、全然違ったら「なぜそっちなのか」と言うのを考えるのに使ってます。結構「なるほど!」と思うことが多く、非常にありがたいです。
「囲碁であそぼ!」にもヒントがあるのですが、これは1手のみのヒントのくせに、ヒントのみ打ってプレイしても負ける(6路だからかな)など謎なことが起きます。

3択でヒントが出るのがすごくいいところ!

また地合表示もありがたいです。

ここは地になるのかなと思ったらそうでもなかったこととかもわかる

あとは「待った」ができるとか、あたり警告出るとかは「囲碁であそぼ!」と同じです。
それと棋譜を保存できたり(でも説明書がないから見直すのはどうやったらいいのかわからん)、勝ち負けでレーティング(点数)が上下したりするのはネット碁みたいなシステム(通信対局も一応あるらしい)。

自分はとりあえず「囲碁教室」で佐為に1局打ってもらって勉強してから、対局であかりちゃんと13路打つ、と言うことをここ数日やってます。ヒントありならもちろん勝てるけど、ヒントなしだとまだ謎が多くて半目差とかで負ける・・・。
うーむ、13路はよくわからん・・・。

さて、塔矢アキラに勝てる日は来るのか・・・。

漫画を知らなくても楽しめる&ストーリーはかなりあっさり難易度低め

ストーリーについては浅いですし、漫画を読んでなくても楽しめます。(内容的には4巻の半ばくらいまでの内容)。
まず、主人公は漫画の方の主人公のヒカルの友達で、平安時代の天才棋士(漫画内では最強)の幽霊である佐為(さい)がなぜか見える男の子(自分)と言う設定。話としては佐為が見えることからヒカルと対局になり、

ヒカルと囲碁をやって勝つ→才能あるねと囲碁部に入部→大会に出たいけど人数が足らないから加賀と勝負→三谷を入部させるため対局→海王中で行われる大会に出る(と言ってもいきなりアキラと対局)→勝ったらエンディング

という極めて浅い内容。強い人であればチュートリアルを全部すっ飛ばして、もしかしたら1・2時間で終わっちゃう内容かも。
ちなみにストーリー上のヒカルや加賀(9路)、三谷(13路)はかなり弱い。ついでに体育館にいるバレー部の金子さん(13路)も強くない。間で詰碁に正解しないといけないなどもありますが、こちらもさほど難しくなく、正直ストーリーのみだと自分のような初心者でもここまでは全て一発勝ちできる難易度。
ところが、最後のアキラだけはさすが強い

(もしかしたら漫画の影響でアキラには絶対勝てないでしょと思いながらやっているためメンタル的に負けているというのもあるかも。アキラは絶対的に強くあって欲しいので勝ちたくないのもある)

しかし、漫画を知っていると(と言っても9巻までしか読んでないけど)、さすがに海王中でのアキラの対局相手が自分と聴いた時には、アキラくんに申し訳なかった・・・だって、ヒカルと対戦するために囲碁部に入ったのに(軽くいじめまであっても我慢したのに)・・・。さすがにこの展開はないよ・・・。

自分みたいなのが相手でごめんね・・・と心の中でアキラくんに謝ってしまう、、
いや、大会でくらい相手してあげて、、酷すぎでしょ

囲碁普及のためにアプリ化して〜(懇願)

それにしても、ヒカルの碁が流行っていた当初は、これを子供がガンガンやってたわけでしょ。
恵まれている、というかそりゃあ子供囲碁大会の参加人数が数十倍になったりするわけだ。
もうここに初心者向け囲碁ゲームの正解が存在しているわけなんだから、これをアプリ化すれば儲かるし、また囲碁をやる人が増えるのでは。
一つ言えるのは、「囲碁であそぼ!」をいくらやったところで碁会所デビューとか無理だし、「最近囲碁始めて」とかうっかり言っちゃって運悪く囲碁を知っている人と対局なんてことになってもできないから、実際は毎日囲碁やってるのに囲碁が趣味なんて言えないわけです(だって9路までしかないから)。でもゲームの「ヒカルの碁」をしっかりクリアすれば(最後塔矢名人とも19路で打てるという噂が)、おおよその大盤の打ち方も身につくし、なかなかの実力もついているので、そのまま地元の小さい子供囲碁大会にくらいなら出てもおかしくないかも?

それにアプリ化してくれたらスマホで我が子にもさせられるし・・・ゲームボーイだとセーブデータが1個しかないのはやりづらいんだよなあ。

ということで、どうも長くなってしまうので今回はこれにて。
どなたかのお役に立てば何より。